経営方針、経営環境及び対処すべき課題等
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 p.7
(1)経営方針及び目標とする経営指標 p.7
当社は快適なカーライフを通じて豊かで幸せな社会を実現するため、創業以来「CREATE―創造―」を企業理念にすえ、社会に貢献できる、お客様に納得・満足して頂ける、環境に配慮した、「安全・安心なモノづくり」を目指しております。また企業価値の増大を図ることにより、株主・取引先など当社に関係するすべての人々の信頼と期待に応えることを企業としての行動指針としております。 p.7
当社は、株主重視の観点から高収益体質の実現と株主資本の効率化を追求した経営を重視しており、売上高経常利益率10%以上、自己資本利益率10%以上、1株当たり当期純利益金額100円以上を経営目標として設定しております。 p.7
(2)経営環境及び対処すべき課題 p.7
当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の拡大などにより経済活動は緩やかな回復基調となりました。しかしながら不安定な国際情勢のなか、資源・エネルギー価格や原材料価格の高止まり、円安の長期化等、当社グループを取り巻く経営環境は厳しい状況で推移しました。 p.7
このような状況下にあって当社グループは、引き続き、新製品・新サービスの市場導入強化、新技術・新発想による安全・安心品質のモノづくり、海外市場への積極的な展開による輸出の増加、新規チャネル・新規顧客の開拓、新ビジネスモデルへの取り組みなどに努めてまいりました。 p.7
当社グループは製品の用途・性質の類似性を考慮し、「車関連事業」と「アウトドア・レジャー・スポーツ関連事業」の2事業に分類し、当該2事業を報告セグメントとしております。「車関連事業」におきましては、ドリンクホルダーやスマートフォンホルダーなどの車内アクセサリー、チャイルドシート、ルーフキャリア、タイヤチェーン、芳香剤や除菌・消臭剤などのケミカル類、ドライブレコーダー、ランプ類、「アウトドア・レジャー・スポーツ関連事業」におきましてはスノーボード関連用品など、多種多様な製品の開発製造を行っており、カー用品専門店、ホームセンター、ドラッグストア、ベビー用品店、スポーツ用品店やECルートなどにて取り扱っていただいております。 p.7
今後の経済情勢につきましては、国内では雇用・所得環境の改善等により、景気は緩やかながらも回復基調で推移することが期待されます。その一方で、不安定な国際情勢下、資源・エネルギー価格や原材料価格の高止まりや為替変動リスクなど、依然として先行き不透明な状況が続くものと予想されます。 p.7
このような情勢下において当社グループは、かねてより課題と認識していた新製品・新サービスの市場導入強化、安全・安心なモノづくり、サステナビリティの強化、海外市場への積極的な展開による輸出の増加、新規チャネル・新規顧客の開拓、新ビジネスモデルへの取り組みを継続してまいります。 p.7
事業等のリスク
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 p.9
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 p.9
1.売上高の季節的変動について p.9
当社グループの売上高は、冬季製品(スキーキャリア・タイヤ滑止等)の占める割合が高いため、連結会計年度の下期の割合が高くなる傾向にあり、また、冬季の降雪量の多寡により業績が影響を受けることがあります。この偏重を解消していくため、年間を通して販売が見込める新製品・新サービスの開発に取り組んでまいります。 p.9
上期と下期の売上高割合は次のとおりであります。 p.9
(単位:千円) p.9
期 別 上 期 下 期 通 期 p.9
2024年3月期 7,314,686(45.8%) 8,641,132(54.2%) 15,955,819(100.0%) p.9
2025年3月期 7,148,770(46.1%) 8,374,687(53.9%) 15,523,458(100.0%) p.9
2026年3月期 6,195,644(42.5%) 8,367,471(57.5%) 14,563,116(100.0%) p.9
2.特定取引先への依存度について p.9
当社の取引先でカー用品専門店の主要な販売先は、株式会社オートバックスセブン、株式会社イエローハットの2社であります。2社への販売実績及びそれぞれの総販売実績に対する割合は次のとおりであります。カー用品専門店への依存度を分散させていくため、ECルート、ホームセンター、ドラッグストア等への販売強化に取り組んでおります。 p.9
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相手先 前連結会計年度 当連結会計年度 p.9
販売高(千円) 割合(%) 販売高(千円) 割合(%) p.9
株式会社オートバックスセブン 2,800,922 18.0 2,383,719 16.4 p.9
株式会社イエローハット 1,213,807 7.8 1,455,635 10.0 p.9
また、当社グループは、原材料等の仕入れのおおよそ45%を海外から調達しており、その大半を中国が占めております。新型コロナウイルスや新型インフルエンザ、その他の感染症の拡大により、特定地域の経済活動が長期間制限を受けた場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。このリスクに対応するため国内の既存仕入先からも代替調達できるよう体制整備に取り組んでまいります。 p.9
3.為替リスクについて p.9
当社グループは、原材料等の仕入れのおおよそ45%を海外から調達しております。その決済について、急激な為替相場変動があった場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。このリスクに対応するため、必要に応じて先物予約等で為替変動リスクを軽減させております。 p.9
4.製品評価について p.10
当社の製品は移動平均法による原価法(収益性の低下による簿価切下げの方法)で評価しており、過去の販売実績や回転期間、将来の販売可能性に基づいて製品別に評価損を見積もっております。このうち回転期間が長期化した製品に関しては、原則として、滞留状況に応じて帳簿価額の一定割合を切り下げる方法を採用しておりますが、回転期間が長期化した要因、将来の販売数量及び販売価格の見通しを踏まえ、当該切下げ額が実態に合わないと判断した場合には、評価損計上額を個別に調整しております。当社の製品は多種多様なラインナップで構成されているほか、将来の販売数量及び販売価格に関する仮定には、主要な販売先であるカー用品専門店等の在庫数量、発注方針の影響に伴う不確実性があるため、販売実績が見積りと異なった場合、翌連結会計年度の連結財務諸表において、製品及び製品評価損の金額に重要な影響を与える可能性があります。 p.10
5.製品品質及び製品保証について p.10
当社グループの製品には、車用品、チャイルドシート、ルーフキャリア、タイヤチェーン、電子・電気機器等、使用者の安全性や利便性に関わる製品が含まれております。 p.10
当社グループでは品質管理体制の整備及び品質向上に努めておりますが、製品の設計、製造、部材調達又は使用状況等に起因して、製品の不具合、品質問題、事故、苦情、返品、修理、交換又はリコール等が発生する可能性があります。また、法令・規格への対応、顧客対応、補修・交換費用、製品保証費用又は損害賠償費用が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。さらに、重大な品質問題が発生した場合には、当社グループのブランド、信用及び販売活動に影響を及ぼす可能性があります。 p.10
当社グループでは、開発・設計段階から製造、出荷及び販売後の各段階において品質管理の強化に取り組むとともに、市場からの品質情報、顧客からの問い合わせ及び不具合情報の収集・分析を行い、必要に応じて原因究明、改善措置及び再発防止策を実施しております。また、製品保証に係る費用については、過去の実績や将来の発生見込みを踏まえ、適切な見積りに基づき会計処理を行っております。 p.10
6.固定資産の減損について p.10
当社グループは、車関連事業及びアウトドア・レジャー・スポーツ関連事業において、製品の開発、製造、物流及び販売に必要な固定資産を保有しております。当社グループの業績は、国内外の経済環境、個人消費の動向、原材料価格・エネルギー価格の変動、為替相場の変動、販売チャネルの変化及び競合環境等の影響を受ける可能性があります。これらの事業環境の悪化等により、特定の事業、製品群又は資産グループの収益性が低下した場合、将来キャッシュ・フローの見積りに基づき固定資産の減損損失を認識する必要が生じる可能性があります。減損損失を計上した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 p.10
当社グループでは、各事業及び各製品群の収益性、販売動向、原価動向並びに固定資産の利用状況を継続的にモニタリングするとともに、必要に応じて価格政策の見直し、原価低減、製品構成の見直し、設備投資の選別及び資産の有効活用を進めることにより、当該リスクの低減に努めております。 p.10
研究開発活動
当社グループの研究開発活動は、「未来開発センター」などの次世代製品研究部門と、以下11ジャンルにわたる製品開発部門の二本立てで推進しております。製品開発は、日本と中国の二極体制により展開しております。 p.15
① 車内小物用品、オートスポーツ用品 p.15
② チャイルドシート、ジュニアシート、チャイルド用品 p.15
③ 自動車メーカー向け純正用品 p.15
④ ルーフキャリア、ルーフボックス、ロッドホルダー p.15
⑤ タイヤチェーン p.15
⑥ 芳香剤 p.15
⑦ ケミカル用品、消臭剤、エアコンフィルター p.15
⑧ エレクトロニクス用品(ドライブレコーダー、エンジンスターター、GPS端末) p.15
⑨ ライティング用品(HID、LEDバルブ、ハロゲンバルブ) p.15
⑩ スノーボード、バインディング、ブーツ p.15
⑪ 電動モビリティ p.15
当社の研究開発部門には、「機械系」「ケミカル系」「繊維系」「エレクトロニクス系」「ソフトウェア系」「光学系」「知財系」「開発サポート系」の技術者が総勢100名超在籍しており、市場競争力のある製品を迅速に創出するため、体制の見直しを毎年度実施しております。 p.15
また、連結子会社である中国・快美特汽車精品(深セン)有限公司では、日本人および中国人技術者約30名体制で、日本および中国市場向けの製品開発を行っております。 p.15
製品開発は「ユーザーニーズ・ウォンツの的確な把握」を基本とし、各製品においてプランナー・デザイナー・エンジニアが連携しながら、「安全・安心品質」と「お客様が認める価値の創出」をテーマに、「技術融合によるオンリーカーメイトな新製品」の開発を目指しております。 p.15
新製品は「車内小物用品」「芳香剤」「消臭剤」「ケミカル用品」を中心に、毎年春と秋に発売しており、当連結会計年度においても多数の新製品を市場投入いたしました。 p.15
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以下、ジャンル別の主な取り組みと成果を記載いたします。 p.15
車内小物用品・オートスポーツ用品 p.15
ジムニー専用デジタルランドメーターや助手席下収納バッグ、RAV4専用品などの車種専用品を発売し、好評を得ました。汎用アクセサリー分野ではSUV向けの加飾トレンドである等高線をあしらった製品シリーズを新たに立ち上げました。また、Apple社の「探す」アプリに対応することで自車を探すことができる機能付きのUSBカーチャージャーシリーズを発売しました。一方、オートスポーツ用品は、穴あけ不要で簡単に確実な取り付けが可能なトヨタ車(アルファード/ヴェルファイア、プリウス等)専用のオルガンペダルセットを発売しました。 p.15
チャイルド用品 p.15
新安全基準R129に適合したジュニアシート「スット」を発売。身長150cmまで対応するロングユース設計としました。また、カーメイト初となるペットカート「GO.BUGGY Dog」シリーズを発売し、新たな市場開拓を進めました。 p.15
ルーフキャリア関連 p.15
業務用キャリア市場が好調であることから、当期はさらなるラインナップの拡充を予定しております。また、当期は既存の商品カテゴリーにとどまらず、新たなカテゴリーおよび市場に向けた新商品の開発を推進してまいります。 p.15
タイヤチェーン p.15
前期発売の「バイアスロン・イージーフィット」を主力製品として成長させるべく適合タイヤサイズの拡大を進めております。 p.15
芳香剤 p.15
噴霧式フレグランスディフューザーシリーズにおいて、二つの香りをシーンに応じて切替可能な新モデルを投入し、顧客体験の向上を図りました。加えて、芳香剤を光で演出するLEDコースターを発売し、車内空間における付加価値を拡充しました。 p.16
ケミカル用品・消臭剤・エアコンフィルター p.16
コーティング前の下処理に最適な「洗車クリーナーシリーズ」、補修ケミカルの「復活王シリーズ」、また「Japan Mobility Show 2025」で好評だった「ゼロワイパー フィルムタイプ サイドミラー用」を、米国で開催された「CES 2026」に出展し世界に向けてアピールしました。ロングセラー車用消臭剤「ドクターデオ」は、シリーズ最強の「プレミアムゴールド」が大きく伸長。また、お客様の声に応えるべく、26年春に初代ドクターデオ・スチーム消臭シリーズ復刻版の販売を開始しました。 p.16
エレクトロニクス用品 p.16
小型商用車の運行管理を効率化する通信機能を搭載した、業界初の360°ドライブレコーダー「ダクション360D SGS(EMK3601)」をジャパンモビリティショー2025に出品しました。またSEMAおよびCESショーにも出展しました。 p.16
「エンジンスターター」はオートライト標準装備化に対応するアダプターを発売し、適合を強化しました。 p.16
「セキュリティ」は配線接続により明るさを追求した「ナイトシグナルハイパー」を発売。盗難対策需要に応じて市場導入を拡大しました。 p.16
ライティング用品 p.16
純正H.I.D.バーナーからLEDに交換可能な「LEDヘッドバルブD10」シリーズを発売。H.I.D.バーナーの自社製造・開発経験を活かし、H.I.D.を凌ぐ明るさとワイドな配光を実現しました。 p.16
スノーボード関連用品 p.16
主力ブランド「FLUX」のバインディングは、中国市場を中心に引き続き好調に推移いたしました。第二の柱として強化しているブーツにおいても、新モデル「TB-BOA」「LB-BOA」が好調な立ち上がりを見せ、着実にシェアを拡大しております。 p.16
電動モビリティ p.16
「特定小型原動機付自転車」区分に対応した「e-FREE 01号機」は、安全性とサポート体制が評価され、販売を拡大しております。また、顧客の声を反映した上位モデル「e-FREE 02号機」について、2026年度中の発売に向け開発を推進しております。 p.16
知的財産 p.16
当連結会計年度における特許・実用新案の出願件数は17件(国内13件、海外4件)、登録件数は108件(国内103件、海外5件)となりました。意匠・商標の登録件数は861件(国内600件、海外261件)です。 p.16
研究開発費 p.16
当連結会計年度における研究開発費の実績は、車関連事業で1,610,417千円、アウトドア・レジャー・スポーツ関連事業で45,775千円、合計1,656,193千円であります。 p.16
設備投資等の概要
当社グループでは当連結会計年度において、主に車関連事業を中心に447,187千円の設備投資を行いました。 p.17
セグメントごとの設備投資について示すと、次のとおりであります。 p.17
車関連事業につきましては、主に新製品の生産・販売を目的とした金型等への設備投資を実施しております。設備投資額は396,352千円であります。 p.17
アウトドア・レジャー・スポーツ関連事業につきましては、新製品の生産・販売を目的とした金型等への設備投資を実施しております。設備投資額は37,846千円であります。 p.17
上記の2事業に加え本社において12,988千円の設備投資を行っております。 p.17
(注)上記の設備投資金額には、無形固定資産への投資額を含めて記載しております。 p.17
なお、当連結会計年度において減損損失455,676千円を計上しております。減損損失の内容につきましては「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (連結損益計算書関係) ※7減損損失」に記載のとおりであります。 p.17