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業種›輸送用機器›名村造船所
名村造船所

名村造船所 7014

大阪市西区立売堀二丁目1番9号に本社を置く船舶の製造販売会社。p.61911年設立。2026年3月期の売上高 1,590億円。

  • 東証スタンダード
  • 3月決算
  • 日本基準
  • 従業員 2,436人
  • www.namura.co.jp
輸送用機器自動車・輸送機TOPIX Small 1配当あり

企業概要

出所: 有価証券報告書 2026年3月期 p.1国税庁

企業名
株式会社名村造船所(Namura Shipbuilding Co.,Ltd.)p.1
法人番号
5120001046100 国税庁
設立
1911年2月(名村源之助個人により大阪市大正区において名村造船鉄工所の名称のもとに創業)p.4
資本金
8,324 百万円p.3
代表者
代表取締役社長 名村建介p.1
本店
大阪市西区立売堀二丁目1番9号p.1
電話番号
06-6543-3561p.1
業種
輸送用機器(東証33業種)JPX
決算期
3月日本基準p.1
監査法人
有限責任監査法人トーマツp.66
従業員数
2,436人(連結)p.21,158人(単体)p.3
関係会社
子会社13社、関連会社・共同支配企業3社p.6
URL

上場企業情報

出所: JPX 銘柄情報有価証券報告書 2026年3月期 p.1

証券コード
7014JPX
市場区分
東証スタンダードJPX
33業種
17業種
自動車・輸送機JPX
規模区分
TOPIX Small 1JPX
EDINETコード
E02129p.1
上場
1949年6月p.4
発行済株式総数
69,476 千株p.3
直近の有報
2026年3月期(提出 2026年6月19日)p.1
配当
50.00円配当性向 21.0%p.3
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事業の内容

出所: 有価証券報告書 2026年3月期 p.6–7

事業の内容

当企業集団は、株式会社名村造船所(当社)、子会社13社および関連会社3社より構成されており、船舶、機械および鉄鋼構造物の製造販売ならびに船舶の修繕を主な事業内容としているほか、これらに付帯する業務等を営んでおります。 p.6

当企業集団の事業に係る位置づけおよびセグメントとの関連は次のとおりであります。 p.6

なお、次表の区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (セグメント情報等)」に掲げるセグメント区分と同一であります。 p.6

(新造船事業) 当社および函館どつく㈱(連結子会社)が、各種船舶の製造販売をおこなっております。 製造につきましては、鋼材ショット加工を㈱伊万里鉄鋼センター(連結子会社)に委託しております。 船舶資材の一部につきましては、名和産業㈱(連結子会社)を通じて仕入をおこなっております。 船型の技術開発の一部につきましては、名村エンジニアリング㈱(連結子会社)がおこなっております。 p.6

(修繕船事業) 佐世保重工業㈱(連結子会社)および函館どつく㈱(連結子会社)は、船舶の修繕をおこなっております。 名村マリン㈱(連結子会社)は、当社より船舶の修繕を受託しております。 p.6

(鉄構・機械事業) 当社および函館どつく㈱(連結子会社)が、製造販売をおこなっております。 資材の一部につきましては、名和産業㈱(連結子会社)を通じて仕入をおこなっております。 佐世保重工業㈱(連結子会社)において、クランク軸等の船舶用機器などの製造をおこなっております。 p.6

(その他事業) 名村情報システム㈱(連結子会社)は、ソフトウェア開発、情報機器の販売を当社および関係会社に対しておこなっております。 玄海テック㈱(連結子会社)は、当社および関係会社より、設備の保全、保安業務を受託しております。 名村マリン㈱(連結子会社)は、当社より船舶の保守およびアフターサービスを受託しております。 モーニング ダイダラス ナビゲーション社(連結子会社)、アイボリーホワイト ナビゲーション社(連結子会社)およびコバルトブルー ナビゲーション社(連結子会社)は、船舶貸渡業を営んでおります。 佐世保マリン・アンド・ポートサービス㈱(連結子会社)は、曳船業務に従事、また佐世保重工業㈱(連結子会社)より設備の保全、保安業務を受託しております。 函館ポートサービス㈱(関連会社)は、曳船業務および内航運送業務に従事しております。 p.6

以上述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。 p.7

第一部 第1 企業の概況 3 事業の内容EDINETで原文を開く → p.6–7

業績指標

連結 17指標単体 17指標5期出所: 有価証券報告書 2026年3月期「主要な経営指標等の推移」 p.2–3

連結(日本基準)

指標直近前期比5期 CAGR推移 (古 → 新)出所
売上高
百万円
159,035
2026年3月期
-0.1%+17.5%p.2
経常利益又は経常損失
百万円
29,535
2026年3月期
+0.1%-p.2
親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失
百万円
21,590
2026年3月期
-17.7%-p.2
包括利益
百万円
35,542
2026年3月期
+28.8%-p.2
純資産額
百万円
137,441
2026年3月期
+30.7%+38.7%p.2
総資産額
百万円
266,148
2026年3月期
+27.3%+21.1%p.2
1株当たり純資産額
円
1,967.0
2026年3月期
+30.7%+38.5%p.2
1株当たり当期純利益又は当期純損失
円
310.9
2026年3月期
-17.8%-p.2
潜在株式調整後1株当たり当期純利益
円
308.3
2026年3月期
-17.9%-p.2
自己資本比率
%
51.3
2026年3月期
+2.6%+14.5%p.2
自己資本利益率
%
17.9
2026年3月期
-37.4%-p.2
株価収益率
倍
13.4
2026年3月期
+123.3%-p.2
営業活動によるキャッシュ・フロー
百万円
38,826
2026年3月期
+2.9%+26.6%p.2
投資活動によるキャッシュ・フロー
百万円
-9,410
2026年3月期
-79.0%-p.2
財務活動によるキャッシュ・フロー
百万円
-479
2026年3月期
-120.9%-p.2
現金及び現金同等物の期末残高
百万円
119,124
2026年3月期
+32.2%+47.3%p.2
従業員数
人
2,436
2026年3月期
+6.1%+1.5%p.2
単体の指標を見る単体の指標を閉じる

提出会社(単体)

指標直近前期比5期 CAGR推移 (古 → 新)出所
売上高
百万円
128,399
2026年3月期
+1.1%+16.9%p.3
経常利益又は経常損失
百万円
22,694
2026年3月期
+5.2%-p.3
当期純利益又は当期純損失
百万円
16,543
2026年3月期
-13.8%-p.3
資本金
百万円
8,324
2026年3月期
+1.5%+0.6%p.3
発行済株式総数
千株
69,476
2026年3月期
+0.1%+0.1%p.3
純資産額
百万円
105,449
2026年3月期
+29.2%+34.4%p.3
総資産額
百万円
216,109
2026年3月期
+28.2%+25.1%p.3
1株当たり純資産額
円
1,513.2
2026年3月期
+29.2%+34.5%p.3
1株当たり配当額
円
50.00
2026年3月期
+0.0%-p.3
1株当たり当期純利益又は当期純損失
円
238.2
2026年3月期
-13.9%-p.3
潜在株式調整後1株当たり当期純利益
円
236.2
2026年3月期
-13.9%-p.3
自己資本比率
%
48.6
2026年3月期
+0.8%+7.6%p.3
自己資本利益率
%
17.8
2026年3月期
-32.6%-p.3
株価収益率
倍
17.5
2026年3月期
+110.8%-p.3
配当性向
%
21.0
2026年3月期
+16.0%-p.3
従業員数
人
1,158
2026年3月期
+5.9%+2.4%p.3
株主総利回り
%
1,936.9
2026年3月期
+82.2%+90.3%p.3
単位は指標名の下に記載。前期比は直近期と前期の差、5期 CAGR は5期(4年間)の年平均成長率。推移は各行の最小と最大で正規化した形で、色は前期比の符号。出所列の p.N は有価証券報告書の該当ページ。

沿革

60件出所: 有価証券報告書 2026年3月期 p.4–5

  1. 1911年2月名村源之助個人により大阪市大正区において名村造船鉄工所の名称のもとに創業 p.4
  2. 1931年4月大阪市住之江区において旧村尾造船所の施設一切を買収し、株式会社に改組、株式会社名村造船所として新発足 p.4
  3. 1942年5月東京事務所開設 p.4
  4. 1949年6月大阪証券取引所に株式上場(資本金8百万円) p.4
  5. 1949年9月増資を実施(資本金20百万円) p.4
  6. 1951年11月増資を実施(資本金60百万円) p.4
  7. 1956年3月増資を実施(資本金180百万円) p.4
  8. 1960年10月増資を実施(資本金360百万円) p.4
  9. 1961年9月鉄構工場新設 陸上部門に進出 p.4
  10. 1963年10月増資を実施(資本金720百万円) p.4
  11. 1966年10月増資を実施(資本金1,008百万円) p.4
  12. 1972年4月増資を実施(資本金1,550百万円) p.4
  13. 1972年10月伊万里工場建設起工 p.4
  14. 1972年12月名和産業株式会社を設立(現 連結子会社) p.4
  15. 1974年11月伊万里工場竣工 p.4
  16. 1979年10月大阪工場の設備売却 p.4
  17. 1981年8月資本金、35%減資で1,008百万円 p.4
  18. 1981年10月資本金、1,500百万円に増資 p.4
  19. 1982年7月本社を大阪市住之江区から西区に移転 p.4
  20. 1983年1月伊万里事業所(伊万里工場 改称)に海洋陸機工場新設 p.4
  21. 1983年7月玄海テック株式会社を設立(現 連結子会社) p.4
  22. 1983年7月名村情報システム株式会社を設立(現 連結子会社) p.4
  23. 1986年1月福岡事務所開設(福岡営業所 改称) p.4
  24. 1986年9月名村エンジニアリング株式会社を設立(現 連結子会社) p.4
  25. 1988年1月モーニング ダイダラス ナビゲーション社を買収(現 連結子会社) p.4
  26. 1990年4月名古屋営業所開設 p.4
  27. 1990年10月事業部制実施 p.4
  28. 1992年1月メックマシナリー株式会社を買収 p.4
  29. 1992年3月鉄構工場(海洋陸機工場 改称)増設 p.4
  30. 1992年8月第一回・物上担保付転換社債70億円発行 p.4
  31. 1993年3月転換社債3,756百万円が転換、資本金が1,500百万円から3,380百万円へ、 p.4
  32. 1993年3月資本準備金が1,875百万円増加 p.4
  33. 1993年12月転換社債2,173百万円が追加転換、資本金が4,468百万円へ、資本準備金が1,085百万円増加 p.4
  34. 1994年2月第二回・無担保転換社債70億円発行 p.4
  35. 1994年9月ISO9001およびJIS9901審査登録完了 p.4
  36. 1995年3月転換社債51百万円が追加転換、資本金が4,494百万円へ、資本準備金が26百万円増加 p.4
  37. 1997年2月福岡営業所開設 p.4
  38. 1997年8月株式会社オリイ株式を公開買付により31.6%取得 p.4
  39. 1998年4月佐賀営業所開設 p.4
  40. 1998年9月名村マリン株式会社を設立(現 連結子会社) p.4
  41. 2000年7月環境ISO14001審査登録完了 p.4
  42. 2000年12月株式会社オリイとメックマシナリー株式会社は合併し、オリイメック株式会社が発足 p.4
  43. 2001年3月函館どつく株式会社に資本参加 p.4
  44. 2003年11月オリイメック株式会社株式を公開買付により、議決権比率87.1%取得 p.4
  45. 2004年4月オリイメック株式会社を株式交換により、完全子会社化 p.4
  46. 2004年6月第三者割当増資(約38億円)を実施、資本金が6,384百万円に、資本準備金が1,890百万円増加 p.4
  47. 2006年2月伊万里事業所の船舶建造設備を増強(第一次大型設備投資) p.4
  48. 2006年12月第三者割当増資(約34億円)を実施、資本金が8,083百万円に、資本準備金が1,700百万円増加 p.4
  49. 2007年7月伊万里事業所の船舶建造設備を増強(第二次大型設備投資) p.4
  50. 2008年3月函館どつく株式会社の第三者割当増資の全額引受けにより、議決権比率88.7%取得 p.4
  51. 2013年7月東京証券取引所および大阪証券取引所の現物市場の統合に伴い、東京証券取引所市場第一部に上場 p.5
  52. 2014年10月佐世保重工業株式会社を株式交換により、完全子会社化 p.5
  53. 2018年10月オリイメック株式会社を株式会社アマダホールディングスに全株譲渡 p.5
  54. 2018年10月大阪営業所開設 p.5
  55. 2019年6月函館どつく株式会社の第三者割当増資の全額引受けにより、優先株式6万株を取得(当該優先株式は2024年6月に普通株式に転換) p.5
  56. 2022年1月佐世保重工業株式会社の新造船事業を休止し、艦艇修繕と機械の両事業を柱とする事業構造改革を実施 p.5
  57. 2022年3月持分法適用会社であった株式会社伊万里鉄鋼センター(現 連結子会社)の持分を追加取得し、完全子会社化 p.5
  58. 2022年3月佐世保重工業株式会社(現 連結子会社)に対する債権の株式化(デット・エクイティ・スワップ)を実施 p.5
  59. 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第一部からスタンダード市場に移行 p.5
  60. 2022年7月函館どつく株式会社(現 連結子会社)に対する債権の株式化(デット・エクイティ・スワップ)による第三者割当増資の全額引受けにより、優先株式6万株を取得 p.5

大株主

上位10名出所: 有価証券報告書 2026年3月期 p.47

#株主名所有株式数(千株)持株比率出所
1日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)6,0458.70%p.47
2日本製鉄株式会社3,7785.44%p.47
3J.P.MORGAN BANK LUXEMBOURG S.A.3845132,7994.03%p.47
4株式会社日本カストディ銀行(信託口)2,4343.50%p.47
5株式会社三菱UFJ銀行2,2333.21%p.47
6STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 5052232,0372.93%p.47
7GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL1,8622.68%p.47
8THE CHASE MANHATTAN BANK,N.A. LONDONSECS LENDING OMNIBUS ACCOUNT1,7072.46%p.47
9エア・ウォーター株式会社1,6582.39%p.47
10大和工業株式会社1,6262.34%p.47
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持株比率は発行済株式(自己株式を除く)に対する割合。信託銀行の株式数は信託業務に係るもの。

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  • 大株主 上位10名
  • 役員 12名
  • 従業員・人的資本
  • 開示の記述 5章 全文
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役員

12名男性11名 女性1名2026年6月19日現在出所: 有価証券報告書 2026年3月期 p.58–60

  • 代表取締役会長名村建彦代表取締役p.58
  • 代表取締役社長名村建介代表取締役p.58
  • 代表取締役専務 社長補佐(全般)兼 グループ新造船 営業管掌兼 鉄構事業部担当間渕重文代表取締役p.58
  • 取締役兼 専務執行役員 船舶海洋事業部長兼生産業務本部担当坂田貴史p.59
  • 取締役兼 常務執行役員 経営業務本部長 兼東京事務所長向周p.59
  • 取締役古川芳孝p.59
  • 取締役安酸庸祐p.59
  • 取締役河端瑞貴p.59
  • 常勤監査役江口利也p.60
  • 常勤監査役松本好生p.60
  • 監査役大保政二p.60
  • 監査役吉田雅昭p.60

従業員・人的資本

出所: 有価証券報告書 2026年3月期「従業員の状況」 p.73–74 ほか

連結従業員数
2,436 人
単体従業員数
1,158 人
平均年齢
41.1 歳
平均勤続年数
17.2 年
平均年間給与
6,901,000 円
女性管理職比率
5.5 %
男性育児休業取得率
55.2 %
男女賃金差異(全体)
83.8 %
同(正社員)
85.6 %
同(パート・有期)
68.2 %
役員の女性比率
8.33 %(女性1名/12名)
自己資本比率(連結)
51.3 %
ROE(連結)
17.9 %
EPS
310.9 円
BPS
1,967.0 円
株主総利回り
1936.9 %

セグメント別従業員数(連結)

セグメント従業員数(人)出所
鉄構・機械事業169p.73
全社(共通)229p.73

開示の記述

出所: 有価証券報告書 2026年3月期 の該当章をそのまま掲載

経営方針、経営環境及び対処すべき課題等

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 p.9

(1) 経営方針・経営戦略・経営指標等 p.9

当社グループは、新造船事業など既存事業のさらなる「深化」と、長期的な成長に向け新たな事業展開による「進化」を基本戦略とし、グループの拡大・発展を目指した成長投資を加速させてまいります。 p.9

当社および函館どつく株式会社の新造船事業におきましては、政府のグリーントランスフォーメーション(GX)経済移行債を活用したゼロエミッション船等の生産設備整備・導入支援を受けた大型設備投資を開始しました。当社グループとしては、ゼロエミッション船等の国内建造シェアの拡大を図るとともに、IMO(国際海事機関)のGHG(温室効果ガス)削減戦略に掲げられた2050年頃までの排出ゼロに向け、2040年より前にゼロエミッション船建造比率100%体制の構築を目標としております。 p.9

修繕船事業におきましては、佐世保や函館・室蘭という地政学的な重要性を生かし、今後の経済安全保障政策に沿って設備と技術の強化を目指してまいります。 p.9

鉄構・機械事業につきましては、安定収益体制の確立に向け、建造技術力の強化によるシェアの拡大に取り組んでまいります。 p.9

財務面においては、今後の成長投資と造船業にとっては不可避とも言える不況期に備えた長期資金を、自己資金と金融機関や資本市場からの調達とのバランスが取れた最適な資本構成となるよう検討してまいります。 p.9

(2) 経営環境および対処すべき課題 p.9

① 新造船事業 p.9

2010年前後の大量竣工船の省燃費船やクリーンエネルギー船、ゼロエミッション船への代替により今後も需要が増加するものと予測されております。当社および函館どつく株式会社は技術開発力を強化するとともに、建造量拡大に向けた設備の増強とスマートファクトリー化を推進してまいります。 p.9

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昨年10月、IMO(国際海事機関)におけるGHG(温室効果ガス)削減に向けた新たな規則の採択が米国などの反対により1年延期されたにも拘らず、荷主や国際社会の環境重視の姿勢は変わらず、日本国内の造船所・舶用メーカーとも新燃料船や関連技術の開発・対応は従来通り進める方針とされています。 p.9

昨年の中国の新造船受注量は記録的な高水準であり、操業度の大幅引上げに加えて休止工場の再稼働や新設・増設などにより建造能力を急拡大させ、大量一括受注を進めております。また、本年2月に中国商務省は、日本の重工系の造船所・舶用メーカーなどの現地工場に対する軍民両用品輸出を禁止し、当社グループにはこの輸出禁止措置による影響は現在のところ生じておりませんが、海事産業のさまざまな分野における中国の市場寡占化が進み、世界各国が懸念しております。 p.9

昨年12月に日本政府が公表した「造船業再生ロードマップ」では、我が国の安定的な海上輸送の確保のための造船業の再生がテーマとされており、2035年時点での目標として「日本の船は日本で造り日本で持つ」との考えのもと、「船舶建造体制の強靭化」などの課題に対し、「施設・設備整備による建造能力拡大」や「デジタルトランスフォーメーション(DX)やロボット・AI技術を駆使した建造プロセス全体の生産性向上」などの具体策が掲げられております。 p.9

当社グループも、我が国の安全保障体制の一翼を担う主要造船事業者として日本の海事産業群の中核となり、国の安全と地方経済を支えるために、今後も主要顧客の動向を注視し、高評価をいただいている主力商品においては完成度を高めて、競合他社との差別化を図るとともに調達網を再整備し、開発段階から調達、製造の現場まで一貫したコスト削減を徹底させ、スマートファクトリー化による生産性向上と効率改善を推進してまいります。 p.9

② 修繕船事業 p.9

当社グループにおきましては、夫々が地政学的に重要な地に位置する佐世保重工業株式会社、函館どつく株式会社函館造船所および室蘭製作所の3拠点が連携し、国内艦艇や巡視船などの修繕工事において実績を重ね、我が国の安全保障体制の維持・発展に貢献しております。 p.10

修繕船事業の主力事業である国内艦艇の修繕工事においては、「国家安全保障戦略」に基づく防衛・海上保安体制の拡充・整備による配備隻数と防衛予算の増加や地政学リスクの高まりによる海上自衛隊艦艇と海上保安庁巡視船の修繕ニーズが拡大しております。また、昨年10月には「日米造船協力に関する覚書」が締結されるなど造船・修繕分野での日米協力などの議論も進んでおり、米軍艦艇においても日本国内での修理の検討が本格的に進められております。さらに経済安全保障の観点から、民間船舶の国内修繕体制強化が重要視されており、客船、LNG運搬船、特殊船、RORO船、漁船などの技術難易度が高い民間案件にも積極的に取り組んでおります。 p.10

両社は、技術力の強化と設備の新設・更新による稼働率の改善により、規模の拡大と収益力の向上を目指します。佐世保重工業株式会社は新造船ドックの修繕船併用ドックへの改修工事を経て大型ドック2基を含む5基体制となり、設備的に国内最大級の修繕ヤードとして海上自衛隊基地や米海軍基地に隣接するという立地条件を活かした受け入れ態勢の強化を進めております。函館どつく株式会社におきましても、関東以北で唯一の大型船の修繕拠点として、地理的優位性を生かした需要を捉えてまいります。ただ3拠点とも設備の老朽化が激しく、近代化と能力増強が急がれます。 p.10

③ 鉄構・機械事業 p.10

国内鋼道路橋の発注量は重量ベースでは歴史的な低水準で推移しており、非常に厳しい受注環境となっております。 p.10

当社および函館どつく株式会社が担う鉄構橋梁部門におきましては、2025年度には複数の大型工事を受注し、一定の受注残高を確保しておりますが、グループ内の協力体制を構築し受注力を強化するため、2026年4月に室蘭営業所と佐世保営業所を、5月に熊本営業所を開設いたしました。営業力の強化と技術者の確保育成により、事業拡大と安定収益体制の構築を推進してまいります。 p.10

佐世保重工業株式会社が担う舶用機器部門は、新造船の需要増に伴って主力製品である舶用エンジン向けクランクシャフトの需要拡大が期待されております。生産効率の改善や設備の近代化による生産能力の増強により、販売シェアを拡大し、安定収益体制の構築に努めてまいります。 p.10

④ その他事業 p.10

当社グループにおきましては、市場環境の変化に応じた事業ポートフォリオの最適化を重視しており、中核事業以外のその他事業を担当するグループ各社におきましても収益体制を強化し、グループ収益基盤の強化・発展に貢献してまいります。 p.10

第一部 第2 事業の状況 1EDINETで原文を開く → p.9–10

事業等のリスク

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 p.15

なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において、当社グループが判断したものであります。 p.15

① 政治・経済情勢 p.15

グループの中核事業である新造船事業におきまして、新造船の需要は海運市況に大きく左右されるため、世界経済の悪化や地政学的リスクの高まりなどの影響により海運市況が低迷した場合、新造船需要が後退し、受注の確保が難しくなります。また、修繕船事業や鉄構・機械事業におきましても、国内外の政治・経済情勢の動向を受けて受注環境が変化します。 p.15

② 事業環境・競争環境 p.15

世界の新造船需要は堅調に推移しており、新造船の受注価格が以前より改善するとともに為替も円安基調で推移しておりますが、世界的な不確実性の拡大やインフレなど不安要素も多く、引き続き緊張感を持った事業経営が求められます。 p.15

新造船事業においては、受注から竣工引渡しまで通常およそ2~3年の期間を要します。厳しい受注環境下において仕事量確保のためやむを得ず受注する場合や将来を見据えて戦略的に受注する場合などは赤字受注となることもあり、受注時点で工事損失引当金を計上する場合があります。船価の建値はほぼ米ドルであり、売上高および工事損失引当金の計上額は、為替レート変動の影響を受けます。 p.15

③ 気候変動対応 p.15

地球環境問題への対応の一環として、船舶から排出される硫黄酸化物(SOx)や窒素酸化物(NOx)、二酸化炭素(CO2)などに対して、国際海事機関(IMO)が具体的な排出制限目標を定めるなど建造船における環境規制への対応が必須となっており、従来燃料に代わる新燃料船等に対するニーズが高まっています。 p.15

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当社は顧客等と共同し環境対応型船型の開発等に積極的に取り組んでおりますが、これら規制対応や新燃料船にかかる効率的な研究開発体制および生産体制が確立できない場合には、当社グループの主力事業である新造船事業における技術的優位性の観点から不利になりかねず、競争力が低下するリスクがあります。 p.15

④ 為替動向 p.15

新造船事業は輸出比率が高く、受注の大半は米ドル建ての契約であり、売上高および入金額や工事損失引当金は為替レートの変動の影響を受けます。その影響を軽減する対策として、為替動向を考慮しながら取締役会で定めた一定の方針に基づき計画的に為替予約を実施しております。しかしながら、急激な円高が生じた場合には、業績および財政状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。 p.15

⑤ 個別受注契約 p.15

新造船事業では受注から竣工引渡しまでの期間が長期間に亘るため、その間の経済情勢の変化の影響を受けて当初見積りより建造コストが増加する可能性があり、見積精度の向上に努めています。また、建造船は、顧客ごとの仕様要求に応じた受注生産となっているため、受注契約時に十分な事前検討をおこなっておりますが、当初予期されなかった事柄が後日発生し設計変更や工程遅延等により、建造コストが増加する可能性があります。 p.15

また、当社は受注に際して顧客の信用力や風評について情報を収集し、案件によっては商社を主契約者として顧客の信用リスクを軽減するなど、個別の対応をおこなっております。 p.15

⑥ 資材調達 p.15

主要な原材料・資機材において、価格の急激な変動、地政学的リスクや災害等による供給不足の問題が生じた場合、製造原価が上昇するのみならず、調達品の納期遅れによる工程遅延等の問題が発生する可能性があります。 p.16

特に新造船事業においては主要原材料である鋼材価格が製造原価の大きな変動要因になっているほか、世界的なインフレ傾向等により鋼材以外の資機材についても価格上昇の影響が懸念されます。このような状況下、資機材の確実な調達と情報収集のために大阪本社と東京事務所に資材部員を常駐させ、調達部門と営業部門・設計部門やグループ各社との連携を強化し、各種合理化策、VA/VE活動等を一層深化させることで最大限の調達コスト削減を目指すとともに、従来の取引実績には拘らない内外サプライチェーンの見直しと再編に積極的に取り組んでまいります。 p.16

⑦ 人材確保・育成 p.16

当社グループにおいて人材は重要な経営資源であり、女性・外国人材の活用を含めて将来を担う人材の採用・育成と円滑な技術・技能の伝承に努めておりますが、労働市場の動向によっては計画通りの人材確保・育成ができず、当社グループの業績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 p.16

⑧ 品質保証 p.16

当社グループは、品質や安全に関する法令等を遵守し、製品の品質向上に常に努めておりますが、過失等により大きな不具合が発生した場合、損害賠償や訴訟費用等により多額の費用が発生し、当社グループの業績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 p.16

⑨ 労働安全衛生 p.16

当社グループは、事業所および建設工事現場等における労働安全衛生管理に様々な対策を講じていますが、不測の事故等により重大な労働災害や健康被害が発生した場合には、生産活動に支障をきたし、当社グループの業績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 p.16

⑩ 人権の尊重 p.16

当社グループは「名村造船所グループ人権方針」を定めるとともに、グループESG委員会および当社ESG委員会を中心とした活動により、サプライチェーンを通じた人権尊重の取り組みの推進・実行を図っています。 p.16

このような活動にも関わらず、人権侵害に関わる重大な事案が発生した場合には、当社グループの信用力低下や当局からの処分等により、多額の費用や損失が発生し、当社グループの業績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 p.16

⑪ コンプライアンス p.16

当社グループは、法令遵守がすべての基本であるとの認識のもと、グループESG委員会における議論を通じて「名村造船所グループ行動憲章」を定めており、グループESG委員会および当社ESG委員会を中心とした活動により、各階層にわたるコンプライアンス教育・研修を実施するなどコンプライアンスの推進・実行を図っています。 p.16

このような活動にも関わらず、コンプライアンスに関わる重大な事案が発生した場合には、当社グループの信用力低下や当局からの処分等により、多額の費用や損失が発生し、当社グループの業績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 p.16

⑫ 危機管理 p.16

当社グループは、大規模な地震や風水害等の自然災害や火災・その他の災害等の発生に備えて設備の点検、訓練の実施、連絡体制の整備などを進めておりますが、このような災害等による生産設備の損壊、物流機能の麻痺等の直接的な被害や、電力不足が解消されないこと等の間接的な被害が発生した場合、また予期せぬ感染症の拡大により操業への影響などが生じた場合には、当社グループの事業活動に支障をきたし、業績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 p.17

⑬ 情報セキュリティ p.17

当社グループは、事業を通じて入手した取引先等の機密情報や当社グループの設計・技術・営業等に関する機密情報を保有しており、これらの情報の保護に努めておりますが、コンピュータウィルスの感染や不正アクセス等によりこれらの情報が流出・消失した場合やシステムが停止した場合、当社グループの業績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 p.17

⑭ 投資有価証券の減損 p.17

当社グループが保有する投資有価証券のうち、時価を有するものについては時価が著しく下落した場合に、時価のないものについては実質価額が著しく低下した場合に、投資有価証券評価損を計上することがあります。 p.17

保有する投資有価証券については継続保有に資するかを毎年検討しており、保有の意義・合理性が乏しくなったと判断される株式については、適宜、縮減を図ってまいります。 p.17

⑮ 固定資産の減損 p.17

当社グループが保有する固定資産について、経営環境の変化等により将来キャッシュ・フローの見通しが低下した場合等に減損損失を計上することがあります。 p.17

第一部 第2 事業の状況 3EDINETで原文を開く → p.15–17

研究開発活動

当連結会計年度の研究開発活動は、主に中核事業である新造船事業において環境に配慮した省燃費船型の研究や既存製品の品質向上、船型開発を中心とした開発等を外部研究機関とも連携し取り組み、研究開発費の総額は863百万円となりました。 p.22

第一部 第2 事業の状況 6EDINETで原文を開く → p.22

設備投資等の概要

当連結会計年度につきましては、熾烈化する競争に備え生産効率のさらなる改善や競争力強化のための合理化・省力化および作業環境改善等を目的として、6,910百万円の設備投資を実施いたしました。 p.23

セグメントの設備投資を示すと次のとおりであります。 p.23

① 新造船事業 p.23

当連結会計年度の設備投資額は、4,219百万円で、その主なものは近代化・省力化投資等であります。 p.23

② 修繕船事業 p.23

当連結会計年度の設備投資額は、1,567百万円で、その主なものは連結子会社における近代化・省力化投資等であります。 p.23

③ 鉄構・機械事業 p.23

当連結会計年度の設備投資額は、457百万円で、その主なものは近代化・省力化投資等であります。 p.23

④ その他事業 p.23

当連結会計年度の設備投資額は、67百万円で、その主なものは近代化・省力化投資等であります。 p.23

⑤ 全社共通 p.23

当連結会計年度の設備投資額は、600百万円で、その主なものは情報ネットワーク設備等であります。 p.23

第一部 第3 設備の状況 1EDINETで原文を開く → p.23

企業データ

このページに載っている件数

業績指標34指標 × 5期
沿革60件
大株主10名
役員12名
開示の記述5章、約7,590字
関係会社16社
適時開示未取得(TDnet)
知的財産未取得(特許庁)
公共調達未取得(調達ポータル)
このデータをAIで使うMCP対応クライアント(Claude、Cursor など)から、この会社の業績指標・沿革・役員・開示の記述を構造化データで取得できるようにする予定です。
接続方法(準備中)

同業

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