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業種›輸送用機器›田中精密工業
田中精密工業

田中精密工業 7218

富山県富山市に本社を置く自動車部品の製造販売会社。p.51948年設立。2026年3月期の売上高 438億円。

輸送用機器自動車・輸送機配当あり

企業概要

出所: 有価証券報告書 2026年3月期 p.1国税庁

企業名
田中精密工業株式会社(TANAKA SEIMITSU KOGYO CO.,LTD.)p.1
法人番号
6230001001654 国税庁
設立
1948年3月(田中 儀一郎が、富山県富山市石金20番地 不二越鋼材工業㈱(現 ㈱不二越)構内工)p.4
資本金
500 百万円p.3
代表者
代表取締役 社長執行役員田中 英一郎p.1
本店
富山県富山市婦中町島田328番地p.1
電話番号
076-469-9107p.1
業種
輸送用機器(東証33業種)JPX
決算期
3月日本基準p.1
監査法人
アーク有限責任監査法人p.34
従業員数
1,383人(連結)p.2428人(単体)p.3
関係会社
子会社-社、関連会社・共同支配企業-社
URL

上場企業情報

出所: JPX 銘柄情報有価証券報告書 2026年3月期 p.1

証券コード
7218JPX
市場区分
東証スタンダードJPX
33業種
17業種
自動車・輸送機JPX
規模区分
EDINETコード
E02241p.1
上場
2004年12月p.4
発行済株式総数
9,763 千株p.3
直近の有報
2026年3月期(提出 2026年6月22日)p.1
配当
32.00円配当性向 19.64%p.3
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事業の内容

出所: 有価証券報告書 2026年3月期 p.5–6

事業の内容

当社グループは、部品製造事業における自動車部品の製造販売を主な事業内容とし、その他、ソリューション事業、モビリティ事業に関する製品の販売を行っております。また、当社と継続で緊密な事業上の関係にあるその他の関係会社である本田技研工業㈱(4輪車・2輪車・汎用機製造販売)は主要な取引先であります。 p.5

事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。 p.5

なお、次の3部門は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 p.5

区分 用途 主要製品 主要な会社 p.5

部品製造事業 自動車部品 4輪部品 エンジン 内燃機 VTECロッカーアームASSY、バルブリフター、VCRリンクピン、ピストンピン、バルブスプリングリテーナー、テンショナーサブアーム、ウォーターパッセージ 当社 エフ・ティ・プレシジョン・インコーポレーテッド タナカ・プレシジョン(タイランド)カンパニ―リミテッド タナカ・プレシジョン・ベトナム・カンパニーリミテッド ㈱米谷製作所 p.5

電動機 インバーターフレーム p.5

トランス ミッション 内燃機 シンクロナイザーリング、シンクロナイザースプリング、シンクロセット、シャフト、キー p.5

電動機 モーターカバー、トランスアクスルケース p.5

2輪部品 エンジン ピストンピン、クランクピン、バルブスプリングリテーナー、バルブスプリングシート、キー、バルブリフター p.5

トランス ミッション シャフト、クラッチカムプレートCOMP、クラッチリフターCOMP p.5

シャーシ ボールレース p.5

汎用 部品 エンジン ピストンピン、クランクピン、ロッカーアームASSY、 キー、バルブスプリングリテーナー p.5

鋳造金型 アルミダイカスト金型、低圧鋳造金型、重力鋳造金型 p.5

航空宇宙部品 航空宇宙向け部品 p.5

ソリューション 事業 工場自動化 AGV、組立装置、検査装置、洗浄装置 ㈱タナカエンジニアリング p.5

モーター 製造 接着積層コア製造装置(塗布装置、加熱装置、専用接着剤)、巻線固定装置(接着剤塗布装置、専用接着剤) p.5

製造分析 IоTシステム/ソフトウエア、AIソフトウエア p.5

モビリティ事業 ホンダ製品(4輪、2輪、パワープロダクツ)、 レンタルサービス、その他モビリティ製品 ㈱ホンダ自販タナカ p.5

〔事業系統図〕 p.5

以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。 p.6

(注)※1 連結子会社(6社) p.6

※2 非連結子会社(1社) p.6

第一部 第1 企業の概況 3 事業の内容EDINETで原文を開く → p.5–6

業績指標

連結 17指標単体 17指標5期出所: 有価証券報告書 2026年3月期「主要な経営指標等の推移」 p.2–3

連結(日本基準)

指標直近前期比5期 CAGR推移 (古 → 新)出所
売上高
百万円
43,790
2026年3月期
+8.2%+10.2%p.2
経常利益
百万円
2,554
2026年3月期
-18.5%+18.6%p.2
親会社株主に帰属する当期純利益
百万円
1,194
2026年3月期
-33.2%+33.7%p.2
包括利益
百万円
2,926
2026年3月期
+30.9%+12.0%p.2
純資産額
百万円
33,151
2026年3月期
+6.7%+9.9%p.2
総資産額
百万円
47,723
2026年3月期
+9.2%+6.7%p.2
1株当たり純資産額
円
2,661.4
2026年3月期
+7.2%+12.0%p.2
1株当たり当期純利益
円
123.0
2026年3月期
-33.6%+33.9%p.2
潜在株式調整後1株当たり当期純利益
円
-
2026年3月期
--p.2
自己資本比率
%
54.4
2026年3月期
-1.1%+5.0%p.2
自己資本利益率
%
4.8
2026年3月期
-37.6%+19.2%p.2
株価収益率
倍
8.8
2026年3月期
+61.9%-13.9%p.2
営業活動によるキャッシュ・フロー
百万円
4,723
2026年3月期
+6.8%+18.8%p.2
投資活動によるキャッシュ・フロー
百万円
-7,421
2026年3月期
-137.0%-p.2
財務活動によるキャッシュ・フロー
百万円
1,743
2026年3月期
+183.2%-p.2
現金及び現金同等物の期末残高
百万円
7,569
2026年3月期
-7.4%+6.0%p.2
従業員数
人
1,383
2026年3月期
-4.2%-1.8%p.2
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提出会社(単体)

指標直近前期比5期 CAGR推移 (古 → 新)出所
売上高
百万円
13,872
2026年3月期
+3.1%+4.9%p.3
経常利益
百万円
1,749
2026年3月期
-32.6%+7.5%p.3
当期純利益
百万円
1,586
2026年3月期
-32.6%+23.9%p.3
資本金
百万円
500
2026年3月期
+0.0%+0.0%p.3
発行済株式総数
千株
9,763
2026年3月期
+0.0%+0.0%p.3
純資産額
百万円
14,067
2026年3月期
+12.4%+19.4%p.3
総資産額
百万円
22,097
2026年3月期
+14.1%+4.8%p.3
1株当たり純資産額
円
1,442.1
2026年3月期
+11.6%+19.4%p.3
1株当たり配当額
円
32.00
2026年3月期
+0.0%+52.0%p.3
1株当たり当期純利益
円
163.4
2026年3月期
-33.0%+24.1%p.3
潜在株式調整後1株当たり当期純利益
円
-
2026年3月期
--p.3
自己資本比率
%
63.7
2026年3月期
-1.5%+13.9%p.3
自己資本利益率
%
11.9
2026年3月期
-40.6%+4.0%p.3
株価収益率
倍
6.6
2026年3月期
+60.5%-7.1%p.3
配当性向
%
19.6
2026年3月期
+49.4%+22.5%p.3
従業員数
人
428
2026年3月期
-1.8%-0.4%p.3
株主総利回り
%
182.4
2026年3月期
+10.0%+17.6%p.3
単位は指標名の下に記載。前期比は直近期と前期の差、5期 CAGR は5期(4年間)の年平均成長率。推移は各行の最小と最大で正規化した形で、色は前期比の符号。出所列の p.N は有価証券報告書の該当ページ。

沿革

42件出所: 有価証券報告書 2026年3月期 p.4

  1. 1948年3月田中 儀一郎が、富山県富山市石金20番地 不二越鋼材工業㈱(現 ㈱不二越)構内工場アパート内において、個人経営で田中製作所を創業、紡機軸受用部品の製造を開始。 p.4
  2. 1951年3月個人経営を法人化し、田中金属工業有限会社(出資金50万円)を設立。 p.4
  3. 1955年1月田中精密工業有限会社に商号を変更。 p.4
  4. 1956年11月ヤマハ発動機㈱と取引を開始。 p.4
  5. 1957年10月軸受用部品・諸機械及び精密ゲージの製造 販売を目的として、田中精密工業有限会社を組織変更し、富山県富山市清水107番地に田中精密工業㈱(資本金50万円)を設立。 p.4
  6. 1957年11月本田技研工業㈱と取引を開始。 p.4
  7. 1959年11月㈱タナカエンジニアリングを設立。(現・連結子会社) p.4
  8. 1962年3月田中自動車部品工業㈱を設立。 p.4
  9. 1962年4月全国中小企業団地第1号である富山機械工業センターの造成に伴い、本社及び本社工場を富山県富山市新庄町に移転。 p.4
  10. 1963年9月田中プレス工業㈱を設立。 p.4
  11. 1964年8月田中技研工業㈱を設立。 p.4
  12. 1966年4月鈴木自動車工業㈱(現・スズキ㈱)と取引を開始。 p.4
  13. 1967年1月川崎重工業㈱と取引を開始。 p.4
  14. 1977年4月㈱ホンダ自販タナカ(資本金 2,000万円)を設立。(現・連結子会社) p.4
  15. 1987年3月㈱田中マシン工業を吸収合併。 p.4
  16. 1990年2月婦中工場第2工場を新築。 p.4
  17. 1994年6月婦中工場厚生棟・第3工場を新築。 p.4
  18. 1994年10月アメリカ オハイオ州に子会社エフ・ティ・プレシジョン・インコーポレーテッド (資本金 2,000万米ドル)を設立。(現・連結子会社) p.4
  19. 1996年9月タイ王国ランプーン県に関連会社タナカ・プレシジョン(タイランド)カンパニーリミテッド(資本金 10,000万バーツ)を設立。(現・連結子会社) p.4
  20. 1997年10月田中部品工業㈱を吸収合併。 p.4
  21. 1998年1月富山市水橋に水橋工場を設置。 p.4
  22. 1999年4月ISO9001の認証取得。 p.4
  23. 1999年4月婦中工場第3工場を増築。 p.4
  24. 2000年2月ISO14001の認証取得。 p.4
  25. 2000年12月日本証券業協会に株式を店頭登録。 p.4
  26. 2003年10月富山市水橋に新工場増設。 p.4
  27. 2004年12月日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場。 p.4
  28. 2006年4月呉羽工場操業開始。 p.4
  29. 2010年4月ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード))に上場。 p.4
  30. 2011年12月インド共和国ハリヤナ州にタナカオートパーツインディア・プライベート・リミテッド (資本金 3,210万インドルピー)を設立。 p.4
  31. 2012年4月田中自動車部品工業㈱、田中プレス工業㈱、田中技研工業㈱を吸収合併。 p.4
  32. 2013年1月ベトナム社会主義共和国フンイエン省にタナカ・プレシジョン・ベトナム・カンパニーリミテッド(資本金 250万米ドル)を設立。(現・連結子会社) p.4
  33. 2013年7月東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。 p.4
  34. 2014年4月タイ王国バンコク都にエイシアン・タナカ・バンコク・カンパニーリミテッド (資本金 1,000万バーツ)を設立。 p.4
  35. 2016年12月ISO/TS 16949:2009の認証取得。(現・IATF16949) ㈱リケンと業務提携契約を締結。 p.4
  36. 2022年3月本店を富山県富山市婦中町に移転。 p.4
  37. 2022年4月㈱ホンダ自販タナカが高岡ホンダ自販㈱を吸収合併。 p.4
  38. 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場に移行。 p.4
  39. 2023年10月㈱ホンダ自販タナカが西川自販㈱の全株式を取得し、完全子会社化。 p.4
  40. 2025年2月㈱米谷製作所(新潟県柏崎市)の全株式を取得し、完全子会社化。 p.4
  41. 2025年4月㈱ホンダ自販タナカが西川自販㈱を吸収合併。 p.4
  42. 2026年4月中間持株会社「ティースタート㈱」を設立し、㈱ホンダ自販タナカ及びティーアーク㈱を同社傘下に再編(ティーアーク㈱は同日付で全株式を取得し完全子会社化)。 p.4

大株主

上位10名出所: 有価証券報告書 2026年3月期 p.20

#株主名所有株式数(千株)持株比率出所
1本田技研工業㈱2,37624.35%p.20
2田中共進会持株会1,27013.02%p.20
3名古屋中小企業投資育成㈱5275.40%p.20
4田中一郎5145.27%p.20
5田中龍郎4504.61%p.20
6㈱商工組合中央金庫3503.58%p.20
7田中精密工業従業員持株会3233.31%p.20
8㈱北陸銀行3103.17%p.20
9㈱富山第一銀行2702.76%p.20
10㈱三菱UFJ銀行1601.64%p.20
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持株比率は発行済株式(自己株式を除く)に対する割合。信託銀行の株式数は信託業務に係るもの。

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  • 大株主 上位10名
  • 役員 8名
  • 従業員・人的資本
  • 開示の記述 5章 全文
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役員

8名男性6名 女性2名2026年6月22日現在出所: 有価証券報告書 2026年3月期 p.28–29

  • 代表取締役 社長執行役員田中英一郎代表取締役p.28
  • 取締役 執行役員 部品製造事業部長山田勝也p.28
  • 取締役 執行役員 管理本部長 モビリティ事業部長 ティースタート㈱社長執行役員沖健司p.28
  • 取締役高木悦郎p.28
  • 取締役松山科子p.28
  • 常勤監査役高橋睦p.29
  • 監査役桶屋泰三p.29
  • 監査役南果p.29

従業員・人的資本

出所: 有価証券報告書 2026年3月期「従業員の状況」 p.39 ほか

連結従業員数
1,383 人
単体従業員数
428 人
平均年齢
43.5 歳
平均勤続年数
19.1 年
平均年間給与
5,243,607 円
女性管理職比率
6.1 %
男性育児休業取得率
100.0 %
男女賃金差異(全体)
68.5 %
同(正社員)
78.4 %
同(パート・有期)
104.3 %
役員の女性比率
25 %(女性2名/8名)
自己資本比率(連結)
54.40 %
ROE(連結)
4.77 %
EPS
123.0 円
BPS
2,661.4 円
株主総利回り
182.4 %

セグメント別従業員数(連結)

セグメント従業員数(人)出所

開示の記述

出所: 有価証券報告書 2026年3月期 の該当章をそのまま掲載

経営方針、経営環境及び対処すべき課題等

当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 p.8

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 p.8

(経営方針) p.8

当社グループは、「心が動く、未来を創る -Next Solution, Next Smile.-」をグループパーパスとして掲げ、お客様や社会の課題解決を通じて新たな価値を創出し続ける企業を目指しております。当該パーパスのもと、長期経営計画「Next35」を策定し、環境変化を成長機会と捉え、事業ポートフォリオの変革による収益力の強化を通じて、成長性と資本効率の向上を両立する経営を推進してまいります。 p.8

(経営環境) p.8

当社グループを取り巻く事業環境は、自動車産業における電動化の進展、AI・自動化技術の普及、人口減少・人材不足の深刻化、さらには資本市場からの収益性及び資本効率向上に対する要請の高まりなど、大きな変化の中にあります。特に、脱炭素化の進展に伴う内燃機関関連製品の需要減少や、主要顧客における電動化方針の加速により、当社グループの主力である自動車部品製造事業は構造的な転換期を迎えております。 p.8

これらの環境変化は、当社グループの製品構成及び顧客構成に関する主要なリスクと密接に関連しており、リスクと機会の両面から事業運営に影響を及ぼすものと認識しております。 p.8

また、当社の株主資本コストは概ね7%~9%の水準と認識しており、資本収益性の向上及びPBRの改善が重要な経営課題となっております。 p.8

(経営戦略) p.8

当社グループは、長期経営計画「Next35」に基づき、以下の戦略を推進しております。 p.8

1.事業ポートフォリオの変革 p.8

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従来の内燃機関関連部品中心の事業構造から脱却し、「新規・次世代」「成長牽引」「基盤・育成」「価値再構築」の各領域を踏まえ、収益性と成長性を両立する事業ポートフォリオへの転換を進めております。具体的には、事業全体の構成を見直し、各事業領域の特性に応じた最適な経営資源の配分を行うことにより、成長領域へのシフトを推進しております。部品製造事業においては、次世代モビリティ領域(xEV等)への対応強化と高付加価値化を進めております。ソリューション事業においては、既存ソリューションの進化と規模拡大を進めるとともに、新たなソリューションの創出に取り組んでおります。モビリティ事業においては、サービス価値の拡張を通じて収益基盤の多様化を進めております。さらに、新規事業及び新領域の創出に向けて、M&Aや外部パートナーとの連携を活用し、将来の収益の柱の構築に取り組んでまいります。 p.8

2.部品製造事業の収益力強化と構造転換 p.8

部品製造事業においては、電動化対応製品への展開拡大や顧客基盤の多様化を通じて、内燃機関依存からの脱却を進めるとともに、付加価値の高い製品領域へ経営資源を重点配分し、収益構造の転換を図ってまいります。特に、熱マネジメント領域や電動化関連部品などの成長分野に経営資源を重点配分し、高付加価値製品群の拡大による収益性向上を図ります。直近拡大著しい北米HEV市場においては新規設備投資等を通じて電動化製品の量産体制を構築し、主要顧客向けの供給能力を強化することで、中長期的な売上基盤の確立を推進してまいります。これら戦略実行過程においては、デジタル化の推進による生産性向上、人材の最適配置、グローバルでの生産体制の最適化を通じて、コスト競争力の強化と収益構造の改善を図ってまいります。 p.8

3.新規事業・ソリューション事業の拡大 p.8

ソリューション事業においては、製造業における人手不足や自動化ニーズの拡大を背景に、工場自動化設備や電動化関連設備を中心としたソリューションの提供を拡大してまいります。従来の個別設備販売にとどまらず、顧客の課題解決に踏み込んだトータルソリューションの提供を強化し、「製造SIer」としてのビジネスモデルを確立することで、高付加価値化と収益性の向上を図ってまいります。加えて、当社グループが培ってきた製造技術や設備技術を基盤に、新たな事業機会となるソリューションの創出にも取り組んでまいります。 p.8

4.モビリティ事業の進化とサービス価値の拡張 p.8

モビリティ事業においては、従来の車両販売中心のビジネスモデルから脱却し、お客様のライフサイクル全体にわたる価値提供を行うプラットフォーム型事業への転換を推進してまいります。車両販売に加え、整備・中古車・レンタル・各種サービスを横断的に提供することで、顧客生涯価値(LTV)の最大化を図るとともに、収益源の多様化を進めてまいります。さらに、地域密着型のサービス強化や事業の広域展開、グループ内連携の強化により、持続的な収益基盤の構築を図ってまいります。 p.8

5.人材の強化と企業文化の変革 p.9

長期経営計画の実現に向けては、人材を最も重要な経営資源と位置付けております。このため、当社グループのパーパスを全社で共有し、社員一人ひとりが主体的に課題解決に取り組み、自ら考え挑戦し続ける企業文化の定着を図ってまいります。あわせて、デジタル技術の活用による業務効率化及び高度化を推進するとともに、専門性の高い人材の育成や外部人材の活用を進め、事業ポートフォリオ変革を支える人材基盤の強化に取り組んでまいります。さらに、評価・処遇制度の整備や組織運営の高度化を通じて、多様な人材が能力を最大限に発揮できる環境を整備し、変革を実行できる組織体制の構築を推進してまいります。 p.9

6.資本効率向上と成長投資の実行 p.9

当社グループは、企業価値向上に向けて、営業利益、ROE及びROICを重要な経営指標として設定し、事業収益性と資本効率の向上に取り組んでまいります。資本コストを意識した経営を徹底し、資本コスト(概ね7%~9%)を上回る資本収益性の実現を目指すとともに、PBRの改善を重要課題として取り組んでまいります。また、成長投資については、戦略投資及びM&Aを含めた積極的な資源配分を行い、将来の収益基盤の確立を図ってまいります。一方で、株主還元については、配当性向30%を目標水準としつつ、自己株式取得を含めた機動的な施策を実施し、成長投資とのバランスを図りながら株主価値の向上を目指してまいります。 p.9

7.長期目標の実現に向けた持続的成長への挑戦 p.9

当社グループは、長期経営計画「Next35」において持続的な成長シナリオを描いております。まず2030年に向けては事業基盤の整備とポートフォリオ変革を進め、その後成長を加速させることで、最終的には収益力の大幅な向上及び資本効率の改善を実現してまいります。特に、2035年においては営業利益43億円、ROE10%、ROIC8%水準の達成を目標とし、収益性と成長性を兼ね備えた企業への変革を目指してまいります。 p.9

(優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題) p.9

当社グループは、事業環境の構造的変化及び資本市場からの要請を踏まえ、持続的な企業価値の向上に向け、事業ポートフォリオの最適化、収益構造の転換及び資本効率の向上を重要な課題として認識しております。 p.9

事業面においては、第一に、自動車産業における電動化の進展に伴い、内燃機関関連事業への依存から脱却し、次世代モビリティ領域(xEV等)への対応を強化するとともに、高付加価値製品へのシフトを進めることが必要であると認識しております。 p.9

第二に、新規事業の創出及び成長ドライバーの確立により、収益基盤の多様化を図ることが求められております。 p.9

第三に、ソリューション事業においては、製造業における自動化・省人化ニーズの拡大を背景に、課題解決型ビジネスへの転換及び収益性の向上が課題であり、モビリティ事業においては、顧客ライフサイクル全体での価値提供を通じた収益基盤の強化が必要であると認識しております。さらに、これらの事業戦略を実行する基盤として、人材の確保・育成及び企業文化の変革を進め、変革を着実に推進できる組織能力の強化が重要であると認識しております。 p.9

財務面においては、資本コストを上回る収益性の確保が重要な課題であり、ROE及びROICの向上を通じた資本効率の改善が求められております。また、資本市場における評価向上の観点から、収益力の強化と中長期的な成長期待の醸成を通じたPBRの改善に取り組む必要があると認識しております。加えて、成長投資と株主還元のバランスを意識した資本配分の最適化を図るとともに、投資効率の向上及び財務基盤の強化を推進していくことが重要であると認識しております。 p.9

(経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等) p.9

当社グループは、事業収益性及び資本効率の向上を重視し、営業利益、ROE及びROICを主要な経営指標として位置付けております。 p.9

当連結会計年度においては、営業利益23億円、ROE5%、ROIC5%の水準にある中、2025年から2030年にかけては事業基盤の整備及び事業領域の拡大を進めるとともに資本効率の改善を図り、2030年においては営業利益25億円、ROE7%、ROIC7%の達成を目標としております。さらに、2035年を見据えては、事業ポートフォリオ変革の実現により収益性及び資本効率を一段と向上させ、営業利益43億円、ROE10%、ROIC8%の水準を目指してまいります。 p.9

これらの指標を総合的に管理することにより、収益拡大と資本効率の向上を両立し、中長期的な企業価値の向上に取り組んでまいります。 p.9

第一部 第2 事業の状況 1EDINETで原文を開く → p.8–9

事業等のリスク

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 p.11

なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 p.11

(1)経済状況の変化について p.11

世界的な景気の変動や消費者需要の低下は、自動車市場の需要変動を通じて、当社グループの製品需要に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループは「日本」、「米国」、「タイ」及び「ベトナム」で事業展開を行っていることから、各国の経済状況の変化や市場動向の変動により、業績に影響を受ける可能性があります。 p.11

当該リスクに対し、当社グループは、複数地域での生産・販売体制を構築し、市場変動の影響分散と拠点間の相互補完体制の強化を図っております。 p.11

(2)特定の産業への依存について p.11

当社グループは、自動車部品の製造販売を主たる事業としており、自動車産業の動向に業績が大きく影響を受ける構造にあります。 p.11

特に、自動車産業においては電動化の進展等により市場構造が大きく変化しており、これらの変化への対応状況によっては業績に影響を及ぼす可能性があります。 p.11

当該リスクに対し、当社グループは長期経営計画「Next35」に基づき、xEV関連製品への展開及び新規事業の拡大を推進し、収益基盤の多様化を図ってまいります。 p.11

(3)特定の取引先への依存について p.11

当社グループの主な販売先は、本田技研工業㈱及びその関係会社であり、連結売上高に占める同グループ向けの販売は高い比率を占めております。このため、同グループの生産動向や販売状況等により、当社グループの業績が影響を受ける可能性があります。 p.11

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なお、本田技研工業㈱との資本関係の見直しが進められておりますが、当該見直しは、両社の事業上の協力関係を維持しつつ、事業ポートフォリオ戦略及び資本政策の柔軟性を高めることを企図したものであり、本田技研工業㈱が引き続き筆頭株主としての地位を維持しつつ、これまでの事業上の関係性及び経営の安定性を確保することを前提としております。 p.11

なお、主要販売先に対する売上高の状況は、以下のとおりであります。 p.11

相手先 前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) 当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) p.11

金額(千円) 連結売上高に 占める割合(%) 金額(千円) 連結売上高に 占める割合(%) p.11

本田技研工業㈱ 7,433,803 18.4 7,319,539 16.7 p.11

ホンダ・ ディベロップメント・アンド・ マニュファクチュアリング・オブ・アメリカ 8,503,266 21.0 8,548,289 19.5 p.11

その他本田技研工業㈱の関係会社 10,825,629 26.7 10,646,423 24.3 p.11

合計 26,762,700 66.1 26,514,252 60.5 p.11

連結売上高 40,474,435 100.0 43,790,459 100.0 p.11

なお、主要販売先への依存度は前連結会計年度比では低下しているものの、引き続き高い水準にあることから、当社グループは、開発初期段階から顧客ニーズに深く関与することにより既存顧客との関係強化を図るとともに、新規顧客の開拓及び取引拡大に取り組み、顧客基盤の多様化を進めております。 p.11

(4)特定の製品への依存について p.12

当社グループは、多様な自動車部品を扱っておりますが、四輪エンジン部品であるロッカーアームAssyの連結売上高に占める割合は、2025年3月期54.6%、2026年3月期49.1%と高く、重要な収益源であります。このため、電動化の進展に伴う内燃機関関連製品需要の構造的な縮小や、技術革新による代替製品の出現、競争環境の変化による受注減少等により、業績に影響を及ぼす可能性があります。 p.12

当該リスクに対し、当社グループはxEV関連製品の開発及び受注拡大に取り組むとともに、高付加価値化製品へのシフト、新規製品及び新事業領域の拡大を通じて収益基盤の多様化を推進しております。 p.12

(5)品質問題について p.12

当社グループは、製造工程等において品質不具合が発生した場合、製品補修費用の発生、顧客からの信頼低下、供給体制への影響等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 p.12

当社グループは、グローバルな品質保証体制の強化、開発段階から量産に至る品質管理の徹底、不具合の未然防止及び再発防止に向けた取り組みを通じて、品質の維持・向上に努めております。 p.12

(6)為替変動について p.12

当社グループは、製造及び販売する製品について、海外のグループ会社との直接取引及び商社を介した取引を行っております。商社を介した取引は自国通貨決済のため仕入れ値の変動はありませんが、直接取引では自国通貨安が進行した場合、仕入れ値が上昇し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 p.12

特に、米ドルやタイバーツの為替変動は、海外子会社における売上高及び費用の円換算額に影響を及ぼすほか、部材調達コストや収益性にも影響を与える可能性があります。 p.12

また、為替相場の急激な変動が生じた場合には、価格転嫁の遅れや市場環境の変化により、当社グループの業績に影響を及ぼすことがあります。 p.12

さらに、連結財務諸表の作成に際し、海外子会社の財務諸表を期末の為替レートにより邦貨換算するため、為替変動が当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 p.12

当該リスクに対し、当社グループは、為替変動による影響を継続的に把握し、取引条件の見直しを適宜行うとともに、必要に応じて為替予約等のヘッジ手法を活用し、その低減に努めております。 p.12

(7)災害・戦争・テロ・ストライキ等の影響について p.12

自然災害、感染症の流行、戦争、テロ、ストライキ等の発生により、生産拠点、調達網及び物流網に影響が生じる可能性があります。これらが長期化した場合、当社グループの事業活動、財政状態及び経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 p.12

当社グループは、生産拠点の分散化、調達先の多様化、並びにサプライチェーン全体でのリスク管理強化を図るとともに、事業継続計画の整備及び運用を推進しております。 p.12

(8)特定地域への事業所の集中について p.12

当社グループの国内生産拠点及び販売拠点は富山県に集中しており、当該地域で大規模災害等が発生した場合、生産活動及び販売活動に重大な影響を受ける可能性があります。 p.12

当社グループは、海外生産拠点の活用による生産機能の分散や調達体制の多様化を進めるとともに、拠点間の相互補完体制の整備及び事業継続体制の強化により、当該リスクの低減に取り組んでおります。 p.12

第一部 第2 事業の状況 3EDINETで原文を開く → p.11–12

研究開発活動

当社グループは、顧客ニーズに対して性能、品質及びコストパフォーマンスに優れる製品をタイムリーに供給するとともに、将来の製品化を見据えた研究開発を重要な経営課題と位置付けております。 p.16

新製品の開発や既存製品の改良・改善を通じて製品価値を高めることで、競争力の強化と収益性の向上に取り組んでおります。 p.16

研究開発活動は、主に当社の営業技術部が担い、効率的かつ迅速な開発を実現するため、プロジェクト体制のもと推進しております。また、顧客の技術部門や産学機関との連携により、開発力の強化を図っております。 p.16

当連結会計年度の成果としては、当社主力部品であるロッカーアームで培ったアルミダイカスト技術を進化させ、電動化に対応した製品ポートフォリオの拡大を推進いたしました。ダイカストマシン800トンクラスの生産技術を活用し、電気自動車(BEV)部品やステアリング部品、ハイブリッド車(HEV)のインバーターケース等において受注拡大を実現しております。加えて、金属3Dプリンターの導入とTTMC(完全自動加工設備)との融合により、造形から後加工までを一貫して自動化・デジタル化する製造基盤の構築を進めております。これにより、従来の製造手法では対応が難しかった高付加価値部品への対応力を強化するとともに、リードタイムの短縮及び生産効率の向上を実現し、競争優位性の確立に取り組んでおります。今後も、既存技術の深化と新技術の融合により、持続的な成長と企業価値の向上を図ってまいります。 p.16

なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は、481百万円であります。 p.16

当社グループは、当連結会計年度における研究開発活動のほとんどを日本の部品製造事業で行っているため、セグメント情報に関連付けての金額記載を省略しております。 p.16

第一部 第2 事業の状況 6EDINETで原文を開く → p.16

設備投資等の概要

当社グループ(当社及び連結子会社)では、主に、新規の受注に伴う投資として、当連結会計年度は部品製造事業を中心に全体で7,214百万円の設備投資を実施しております。なお、設備投資の金額には、有形固定資産のほか、無形固定資産及び長期前払費用への投資を含めて記載しております。 p.17

部品製造事業においては、アルミ部品加工設備を中心に5,643百万円の設備投資を実施しております。 p.17

なお、当連結会計年度の建設仮勘定において北米向け電気自動車開発計画の中止を受け、757百万円を除却しております。重要な設備の売却等はありません。 p.17

第一部 第3 設備の状況 1EDINETで原文を開く → p.17

企業データ

このページに載っている件数

業績指標34指標 × 5期
沿革42件
大株主10名
役員8名
開示の記述5章、約8,678字
関係会社0社
適時開示未取得(TDnet)
知的財産未取得(特許庁)
公共調達未取得(調達ポータル)
このデータをAIで使うMCP対応クライアント(Claude、Cursor など)から、この会社の業績指標・沿革・役員・開示の記述を構造化データで取得できるようにする予定です。
接続方法(準備中)

同業

輸送用機器東証33業種

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