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業種›輸送用機器›テイ・エス テック
テイ・エス テック

テイ・エス テック 7313

埼玉県朝霞市に本社を置く四輪車用シート製造会社。p.51960年設立。2026年3月期の売上収益 4,423億円。

輸送用機器自動車・輸送機TOPIX Mid400配当あり従業員1万人以上

企業概要

出所: 有価証券報告書 2026年3月期 p.1国税庁

企業名
テイ・エス テック株式会社(TS TECH CO., LTD.)p.1
法人番号
8030001044928 国税庁
設立
1960年12月(帝都布帛工業株式会社シート部のすべてを引継ぎ、東京シート株式会社として分離独立)p.4
資本金
4,700 百万円p.3
代表者
代表取締役社長 鳥羽英二p.1
本店
埼玉県朝霞市栄町三丁目7番27号p.1
電話番号
048-462-1121p.1
業種
輸送用機器(東証33業種)JPX
決算期
3月IFRSp.1
監査法人
有限責任 あずさ監査法人p.62
従業員数
13,558人(連結)p.21,649人(単体)p.3
関係会社
子会社-社、関連会社・共同支配企業-社
URL

上場企業情報

出所: JPX 銘柄情報有価証券報告書 2026年3月期 p.1

証券コード
7313JPX
市場区分
東証プライムJPX
33業種
17業種
自動車・輸送機JPX
規模区分
TOPIX Mid400JPX
EDINETコード
E02380p.1
上場
2007年2月p.4
発行済株式総数
124,000 千株p.3
直近の有報
2026年3月期(提出 2026年6月17日)p.1
配当
90.00円配当性向 51.34%p.3
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事業の内容

出所: 有価証券報告書 2026年3月期 p.5–6

事業の内容

当グループは、当社及び国内外49社の関係会社により構成され、セグメント別には、日本、米州、中国、アジア・欧州の4地域からなっています。また、その他の関係会社である本田技研工業株式会社とは、事業上、継続的で緊密な関係にあります。 p.5

当グループの事業に係る位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりです。 p.5

(日本) p.5

主に二輪車用シート及び樹脂部品等、四輪車用シート及び内装品等の製造販売等を行っています。 p.5

<主な関係会社> p.5

当社、九州テイ・エス株式会社、テイ・エス パーツ アンド サービス株式会社、株式会社テイ・エス ロジスティクス、株式会社ホンダカーズ埼玉北、株式会社今仙電機製作所 p.5

2025年4月1日付で、連結子会社であるテイ・エス パーツ アンド サービス株式会社を存続会社、連結子会社であるサン化学工業株式会社を消滅会社とする吸収合併を行っております。 p.5

(米州) p.5

主に二輪車用シート及び樹脂部品等、四輪車用シート及び内装品等の製造販売等を行っています。 p.5

<主な関係会社> p.5

TRI-CON INDUSTRIES, LTD.、TS TRIM INDUSTRIES INC.、TS TECH USA CORPORATION、TS TECH AMERICAS, INC.、TS TECH ALABAMA, LLC.、TRIMOLD LLC、TS TECH INDIANA, LLC、TST NA TRIM, LLC.、TSML INNOVATIONS, LLC、TS TECH CANADA INC.、TRIMONT MFG. INC.、INDUSTRIAS TRI-CON DE MEXICO, S.A. DE C.V.、TST MANUFACTURING DE MEXICO, S. DE R.L. DE C.V.、TS DE SAN PEDRO INDUSTRIES, S. DE R.L. DE C.V.、TS TECH DO BRASIL LTDA.、TS TRIM BRASIL S/A(中国) p.5

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主に四輪車用シート及び内装品等の製造販売等を行っています。 p.5

<主な関係会社> p.5

広州提愛思汽車内飾系統有限公司、寧波提愛思汽車内飾有限公司、広州徳愛康紡績内飾製品有限公司、武漢提愛思全興汽車零部件有限公司、重慶提愛思汽車零部件有限公司、TS TECH (HONG KONG) CO.,LTD.、広州広愛興汽車零部件有限公司非連結子会社であった重慶提愛思汽車零部件有限公司を、当連結会計年度より連結範囲に含めております。 p.5

(アジア・欧州) p.5

主に二輪車用シート及び樹脂部品等、四輪車用シート及び内装品等の製造販売等を行っています。 p.5

<主な関係会社> p.5

TS TECH TRIM PHILIPPINES, INC.、PT. TS TECH INDONESIA、TS TECH (THAILAND) CO.,LTD.、TS TECH (KABINBURI) CO.,LTD.、TS TECH ASIAN CO.,LTD.、TS TECH SUN INDIA PRIVATE LIMITED、TS TECH SUN RAJASTHAN PRIVATE LIMITED、TS TECH (MANDAL) PRIVATE LIMITED、TS TECH Poland sp. z o.o.、LAGUNA TS LAND, INC. p.5

事業の系統図は、次のとおりです。 p.6

第一部 第1 企業の概況 3 事業の内容EDINETで原文を開く → p.5–6

業績指標

連結 17指標単体 17指標5期出所: 有価証券報告書 2026年3月期「主要な経営指標等の推移」 p.2–3

連結(IFRS)

指標直近前期比5期 CAGR推移 (古 → 新)出所
売上収益
百万円
442,316
2026年3月期
-4.0%+6.0%p.2
営業利益
百万円
10,325
2026年3月期
-37.1%-18.1%p.2
親会社の所有者に帰属する当期利益
百万円
7,134
2026年3月期
-17.3%-12.9%p.2
当期包括利益
百万円
22,668
2026年3月期
+261.8%-11.9%p.2
親会社の所有者に帰属する持分
百万円
309,869
2026年3月期
+1.2%+1.1%p.2
資産合計
百万円
422,709
2026年3月期
-2.2%+0.4%p.2
1株当たり親会社所有者帰属持分
円
2,655.6
2026年3月期
+3.4%+4.4%p.2
基本的1株当たり当期利益
円
60.37
2026年3月期
-14.6%-10.1%p.2
希薄化後1株当たり当期利益
円
-
2026年3月期
--p.2
親会社所有者帰属持分比率
%
73.3
2026年3月期
+3.5%+0.7%p.2
親会社所有者帰属持分当期利益率
%
2.3
2026年3月期
-14.8%-14.5%p.2
株価収益率
倍
29.4
2026年3月期
+23.5%+18.5%p.2
営業活動によるキャッシュ・フロー
百万円
22,607
2026年3月期
-21.3%+3.1%p.2
投資活動によるキャッシュ・フロー
百万円
-23,719
2026年3月期
+33.9%-p.2
財務活動によるキャッシュ・フロー
百万円
-22,716
2026年3月期
+27.8%-p.2
現金及び現金同等物の期末残高
百万円
92,602
2026年3月期
-17.0%-9.8%p.2
従業員数
人
13,558
2026年3月期
-4.3%-1.3%p.2
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提出会社(単体)

指標直近前期比5期 CAGR推移 (古 → 新)出所
売上高
百万円
92,985
2026年3月期
+0.9%+8.7%p.3
経常利益
百万円
19,304
2026年3月期
+65.9%-3.1%p.3
当期純利益
百万円
20,714
2026年3月期
+197.6%+0.3%p.3
資本金
百万円
4,700
2026年3月期
+0.0%+0.0%p.3
発行済株式総数
千株
124,000
2026年3月期
-8.8%-2.3%p.3
純資産額
百万円
141,667
2026年3月期
+4.1%-0.8%p.3
総資産額
百万円
161,967
2026年3月期
+0.8%-0.2%p.3
1株当たり純資産額
円
1,214.1
2026年3月期
+6.4%+2.5%p.3
1株当たり配当額
円
90.00
2026年3月期
+8.4%+13.6%p.3
1株当たり当期純利益金額
円
175.3
2026年3月期
+207.7%+3.6%p.3
潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額
円
-
2026年3月期
--p.3
自己資本比率
%
87.5
2026年3月期
+3.3%-0.6%p.3
自己資本利益率
%
14.9
2026年3月期
+217.0%+0.5%p.3
株価収益率
倍
10.1
2026年3月期
-65.8%+2.9%p.3
配当性向
%
51.3
2026年3月期
-64.8%+9.7%p.3
従業員数
人
1,649
2026年3月期
+0.9%-1.7%p.3
株主総利回り
%
129.6
2026年3月期
+9.5%+10.6%p.3
単位は指標名の下に記載。前期比は直近期と前期の差、5期 CAGR は5期(4年間)の年平均成長率。推移は各行の最小と最大で正規化した形で、色は前期比の符号。出所列の p.N は有価証券報告書の該当ページ。

沿革

40件出所: 有価証券報告書 2026年3月期 p.4

  1. 1954年5月東京都中野区において帝都布帛工業株式会社シート部として二輪車用シートの製造を開始 p.4
  2. 1960年2月埼玉県朝霞市に帝都布帛工業株式会社シート部朝霞工場(現本社所在地)を新設 p.4
  3. 1960年12月帝都布帛工業株式会社シート部のすべてを引継ぎ、東京シート株式会社として分離独立 p.4
  4. 1962年3月三重県鈴鹿市に鈴鹿工場を新設 p.4
  5. 1963年6月朝霞工場(現本社所在地)において四輪車用シートの製造を開始 p.4
  6. 1965年10月埼玉県行田市に行田工場を新設 p.4
  7. 1968年12月静岡県浜松市に浜北工場(現浜松工場)を新設 p.4
  8. 1976年1月熊本県菊池市に九州テイ・エス株式会社を設立(現連結子会社) p.4
  9. 1977年2月アメリカ ネブラスカ州にTRI-CON INDUSTRIES, LTD.を設立(現連結子会社) p.4
  10. 1986年11月アメリカ オハイオ州にTS TRIM INDUSTRIES INC.を設立(現連結子会社) p.4
  11. 1988年11月栃木県塩谷郡高根沢町に技術センターを新設 p.4
  12. 1989年2月資本金を47億円に増資 p.4
  13. 1994年9月フィリピン ラグナ州にTOKYO SEAT PHILIPPINES, INC.(現TS TECH TRIM PHILIPPINES, INC.)を設立(現連結子会社) p.4
  14. 1994年12月アメリカ オハイオ州にTS TECH USA CORPORATIONを設立(現連結子会社) p.4
  15. 1995年3月タイ アユタヤ県にTS TECH (THAILAND) CO.,LTD.を設立(現連結子会社) p.4
  16. 1995年5月アメリカ オハイオ州にTS TECH NORTH AMERICA, INC.(現TS TECH AMERICAS, INC.)を設立 (現連結子会社) p.4
  17. 1996年4月カナダ オンタリオ州にTS TECH CANADA INC.を設立(現連結子会社) p.4
  18. 1996年10月ブラジル サンパウロ州にTS TECH DO BRASIL LTDA.を設立(現連結子会社) p.4
  19. 1997年2月インド ウッタル・プラデーシュ州にTS TECH SUN INDIA PRIVATE LIMITEDを設立(現連結子会社) p.4
  20. 1997年10月商号を東京シート株式会社からテイ・エス テック株式会社に変更 p.4
  21. 2000年6月アメリカ アラバマ州にTS TECH ALABAMA, LLC.を設立(現連結子会社) p.4
  22. 2001年7月中国 広東省に広州提愛思汽車内飾系統有限公司(合弁会社)を設立(現連結子会社) p.4
  23. 2003年2月インドネシア 西ジャワ州にPT. TS TECH INDONESIA(合弁会社)を設立(現連結子会社) p.4
  24. 2005年4月中国 湖北省に武漢提愛思全興汽車零部件有限公司(合弁会社)を設立(現連結子会社) p.4
  25. 2007年2月東京証券取引所市場第一部に株式を上場 p.4
  26. 2007年4月アメリカ インディアナ州にTS TECH INDIANA, LLCを設立(現連結子会社) p.4
  27. 2008年7月インド ラジャスタン州にTS TECH SUN RAJASTHAN PRIVATE LIMITEDを設立(現連結子会社) p.4
  28. 2011年6月ドイツ ヘッセン州にTS TECH DEUTSCHLAND GmbHを設立(現非連結子会社) p.4
  29. 2013年1月タイ バンコク都にTS TECH ASIAN CO.,LTD.を設立(現連結子会社) p.4
  30. 2013年4月メキシコ グアナファト州にTST MANUFACTURING DE MEXICO, S. DE R.L. DE C.V.を設立(現連結子会社) p.4
  31. 2013年12月タイ プラチンブリ県にTS TECH (KABINBURI) CO.,LTD.を設立(現連結子会社) p.4
  32. 2014年6月インド グジャラート州にTS TECH (MANDAL) PRIVATE LIMITEDを設立(現連結子会社) p.4
  33. 2014年6月ブラジル ミナスジェライス州にTS TRIM BRASIL S/Aを設立(現連結子会社) p.4
  34. 2015年9月フィリピン マニラ首都圏にTS TECH BUSINESS SERVICES PHILIPPINES, INC.を設立(現非連結子会社) p.4
  35. 2015年12月バングラデシュ ナラヤンガンジ県にTS TECH BANGLADESH LIMITEDを設立(現非連結子会社) p.4
  36. 2021年10月アメリカ テキサス州にTSML INNOVATIONS, LLC(合弁会社)を設立(現連結子会社) p.4
  37. 2021年11月メキシコ コアウイラ州にTS DE SAN PEDRO INDUSTRIES, S. DE R.L. DE C.V.(合弁会社)を設立(現連結子会社) p.4
  38. 2021年12月ポーランド シロンスク県にTS TECH Poland sp. z o.o.を設立(現連結子会社) p.4
  39. 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行 p.4
  40. 2022年6月重慶提愛思汽車零部件有限公司を設立(現連結子会社) p.4

大株主

上位10名出所: 有価証券報告書 2026年3月期 p.37

#株主名所有株式数(千株)持株比率出所
1本田技研工業株式会社25,62021.88%p.37
2日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)11,1849.55%p.37
3株式会社日本カストディ銀行(信託口)5,4804.68%p.37
4オカモト株式会社4,6023.93%p.37
5株式会社SMBC信託銀行(株式会社三井住友銀行退職給付信託口)4,3983.76%p.37
6住友生命保険相互会社3,8803.31%p.37
7株式会社三菱UFJ銀行2,6392.25%p.37
8日本生命保険相互会社)2,5802.20%p.37
9三井住友海上火災保険株式会社2,4522.09%p.37
10STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 5050012,1611.85%p.37
残り9名の株主名と持株比率は無料登録で表示されます無料登録して表示
持株比率は発行済株式(自己株式を除く)に対する割合。信託銀行の株式数は信託業務に係るもの。

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  • 大株主 上位10名
  • 役員 11名
  • 従業員・人的資本
  • 開示の記述 5章 全文
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役員

11名男性8名 女性3名2026年6月17日現在出所: 有価証券報告書 2026年3月期 p.50–53

  • 代表取締役社長鳥羽英二代表取締役p.50
  • 代表取締役保田真成代表取締役p.50
  • 取締役 専務執行役員宗村聡p.50
  • 取締役 専務執行役員須﨑康清p.51
  • 取締役 常務執行役員内藤浩p.51
  • 取締役松下香織p.51
  • 取締役和田浩美p.52
  • 取締役 監査等委員(常勤)有賀義和p.52
  • 取締役 監査等委員林肇p.52
  • 取締役 監査等委員中田朋子p.52
  • 取締役 監査等委員内藤憲一p.53

従業員・人的資本

出所: 有価証券報告書 2026年3月期「従業員の状況」 p.72–73 ほか

連結従業員数
13,558 人
単体従業員数
1,649 人
平均年齢
41.4 歳
平均勤続年数
17.6 年
平均年間給与
7,796,981 円
女性管理職比率
2.8 %
男性育児休業取得率
80 %
男女賃金差異(全体)
72.5 %
同(正社員)
77.4 %
同(パート・有期)
77.1 %
役員の女性比率
27.3 %(女性3名/11名)
自己資本比率(連結)
73.3 %
ROE(連結)
2.3 %
EPS
60.37 円
BPS
2,655.6 円
株主総利回り
129.6 %

セグメント別従業員数(連結)

セグメント従業員数(人)出所
日本2,282p.72
米州8,086p.72
中国1,603p.72
アジア・欧州1,587p.72

開示の記述

出所: 有価証券報告書 2026年3月期 の該当章をそのまま掲載

経営方針、経営環境及び対処すべき課題等

本項には将来に関する事項が含まれていますが、当連結会計年度末現在において、当グループが判断したものです。 p.10

(1) 経営基本方針 p.10

当グループは「人材重視」「喜ばれる企業」を経営理念としています。 p.10

「人材重視」とは、「人こそ企業の決め手」と考え、働く者全てが「夢」と「情熱」をもって活き活きと働くことができる企業でありたいという私たちの想いを表しています。また、経営理念には、安全性のみならず、快適さや感動を与えられる製品を車室内空間(キャビン)全体で提供し、社会と共に持続的な成長を続けていくことで、全てのステークホルダーから「喜ばれる企業」であり続けるという強い意思が込められています。 p.10

経営理念はTSフィロソフィーとしてグループ全体に共有され、社員一人ひとりが実践していくことで、企業価値の向上に努めています。 p.10

(2) 中長期経営計画 p.10

当グループはこれまで蓄積してきたシート・内装品に関する多岐にわたる技術を礎に、変化する市場環境の中でさらなる事業成長を遂げるため、個々の製品提供にとどまらず、車室内空間全体として安心・安全・快適な“キャビン”を提供できる企業へ変革すべく、2030年ビジョンに「Innovative quality company -新たな価値を創造し続ける-」を掲げています。 p.10

このビジョンの実現に向け、第15次中期経営計画(2024年3月期~2026年3月期、以下「第15次中期」)では、「ESG経営の実現」を経営方針とし、「成長戦略」「地域戦略」「機能戦略」からなる重点戦略を推進してきました。しかしながら、生産台数の減少に加え、原材料価格の高騰や労務費の上昇など、厳しい事業環境の影響を受け、収益面では課題を残す結果となりました。 p.10

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一方で、開発技術、調達、生産など各機能領域における競争力の強化は着実に進展しており、事業基盤の質的向上という面では将来の成長や収益力向上に資する成果が得られました。このことから、第15次中期で推進してきた戦略の方向性については、概ね適切であったと評価しています。 p.10

こうした課題と成果を踏まえ、第16次中期経営計画(2027年3月期~2029年3月期、以下「第16次中期」)においては、「“稼ぐ力”を取り戻す」を経営方針に掲げ、「成長戦略」と「機能戦略」からなる5つの重点戦略に取り組みます。第16次中期は、売上拡大と収益構造改革を通じて収益力を高め、将来的に業界トップ水準の営業利益率を実現するための基盤を固める期間と位置付け、第16次中期末時点で営業利益率5.0%の達成を目指します。 p.10

さらに、重点戦略の推進にあたっては、刻々と変化する情勢を見極めて成長機会を確実に捉えるとともに、必要に応じて負債性資金を活用しながら、研究開発や企業体質の強化に向けた投資を戦略的に実行していきます。これにより、稼ぐ力を取り戻しつつ資本効率の改善を図り、安定的な株主還元を継続することで、より一層の企業価値向上につなげていきます。 p.10

<第16次中期経営計画>(2027年3月期~2029年3月期) p.11

(3) 対処すべき課題(重点取り組み) p.12

① 成長戦略 p.12

1) 主要顧客の目標商権獲得 p.12

当グループは、創業時より本田技研工業グループ(以下、ホンダ)を主要顧客とし、お客さまと共に着実な成長を遂げてきました。こうした経緯から、ホンダビジネスが最も重要な事業基盤であることは現在も変わりはなく、第16次中期においてもホンダビジネスのさらなる拡大を図り、ホンダ向けシートシェア向上に取り組んでいきます。 p.12

シェアの向上には、既存商権の確実な受注と新商権による拡販が不可欠です。激変する自動車業界の環境下においても、開発初期段階からのお客さまとの魅力商品の共創や、地域・機能本部の連携、さらに地域特性を活かした受注活動を通じて一層のシェア向上を目指します。 p.12

2) 戦略OEM※への拡販に向けた受注活動強化 p.12

ホンダビジネスにおいて盤石な事業基盤を固めてきた一方で、中国自動車メーカーの躍進や市場構造の変化を背景に、多くの自動車メーカーが事業戦略の再構築を迫られるなど、事業環境は急激に変化しています。こうした状況の下、収益減少リスクを減らし、さらなる事業成長を遂げるためには、新たなお客さまの獲得とその商権拡大が急務です。 p.12

全世界のお客さまをターゲットとしつつも、これまで構築してきた関係性やパートナー企業との連携によるリソースを最大限に活用し、受注の可能性が見込めるお客さまを“戦略OEM”と位置付け、積極的な営業活動を展開していきます。併せて、世界各国の開発拠点の連携を一層強化し、各地域でお客さまごとのニーズを的確に捉えた開発・営業活動により、さらなる拡販を図っていきます。 p.12

※自動車メーカー p.12

② 機能戦略 p.12

1) 魅力商品・新技術投入 p.12

技術革新やライフスタイルの多様化が進み、自動車、そして車室内に求められる価値は大きく変化しています。当グループはこうした変化をビジネスチャンスと捉え、さらなる事業成長を遂げるため、パートナー企業と連携しながらキャビン全体をコーディネートし、お客さまやユーザーの期待を超える新たな価値を提案していきます。 p.12

こうした価値提案を具現化するため、DX推進により開発全体のスピードを速めつつ、各国・各地域ごとの自動車や車室内のニーズをより深く研究しながら、お客さまに価値を実感いただける新技術の創出を進めるとともに、先行開発を通じた量産車への早期採用を目指します。 p.12

2) 持続可能なサプライチェーンの構築 p.12

自動車業界を取り巻く環境が著しく変化し、競争が一層激化する中、さらなる商権獲得と利益の創出に向けては、多岐にわたる部品を競争力ある価格で安定的に供給できるサプライチェーンの確立が必要不可欠です。その実現に向け、現地ローカルサプライヤーの採用拡大による原価低減や、抜本的な調達構造再編による新たな付加価値の創出等に取り組みます。さらに、調達リスクの抑制や環境負荷低減にも配慮しながら、収益性と安定性を兼ね備えた持続可能なサプライチェーンの構築を目指します。 p.12

3) 高効率生産体制の強化 p.12

サプライチェーンの混乱や市場ニーズの急激な変化に伴う生産変動にも柔軟に対応し、安定的に利益を創出していくためには、開発から生産まで一貫した高品質なモノづくりはもとより、あらゆるロスを最小化する高い生産性と競争力を維持できる生産体質の構築が急務です。その実現に向けて、世界各地で生産や検査工程の自動化推進、物流の高効率化、間接領域のスリム化等に取り組んでいます。 p.12

加えて、各生産拠点ごとの現状分析をより詳細に行い、弱点領域を見定めながら効果的に改善活動を展開し、その成果を各地域で展開していくことで、生産体質の高位平準化を図っていきます。 p.12

④ 資本効率の向上 p.13

当グループは、盤石な財務基盤を持つ一方、これまでに積み上げた資本をいかに効率的に活用していくかが重要な課題であると捉えています。また近年においては、営業キャッシュフローを改善する必要性が高まっており、財務安全性は維持しつつ、必要に応じて負債性資金も活用しながら、重点戦略に基づく積極的な成長投資を行っていきます。 p.13

第15次中期末時点(2026年3月期)での当グループの資本コストは7.0~7.5%と認識している一方、ROEは2.3%にとどまっており、資本コストを下回る水準にあります。そのため、第16次中期では、5つの重点戦略と財務戦略を確実に遂行することで収益力を高め、ROEの改善を通じた資本効率の向上を図っていきます。 p.13

これらに加えて、第16次中期は、株主還元方針として「業績に左右されない、継続的かつ安定的な還元の実施」を基本方針とし、「DOE※3.5%以上」を指標として株主還元を行っていきます。今後も、成長投資による持続的成長とステークホルダーの皆さまの期待に応える株主還元の両立を通じて、さらなる企業価値向上を目指します。 p.13

※ DOE(株主資本配当率)=配当総額÷株主資本(親会社の所有者に帰属する持分) p.13

<企業価値向上に向けたROE改善> p.13

⑤ サステナビリティ取り組みの強化 p.14

当グループが持続的な成長を遂げていくためには、企業としての社会的責任を積極的に果たし、事業活動を通じて社会課題に取り組んでいくことが不可欠です。 p.14

そのため、持続可能な社会の実現に向けて「当グループ」と「ステークホルダー」にとっての重要性の両軸から、優先的に取り組んでいくべきマテリアリティ(重要課題)を特定し、中長期的な視点で目標を設定しています。そして、年3回実施しているサステナビリティ委員会にて進捗を計り、必要に応じて、企業として目指す姿とのギャップを解消するべく、社内外の環境変化などを再評価し、KPIの見直しを行っています。 p.14

社会領域では、お客さまからの信頼獲得こそが重要であると考え、「製品品質の向上」に関するKPIを「顧客品質満足度『Aランク』率」へと見直すとともに、新製品の品質検証や社内品質体質の強化に取り組みました。 p.14

環境領域においては、省エネルギー施策のグループ全体への水平展開や、再生可能エネルギーの導入拡大に取り組みました。また、世界各地域でグループ各社とその社員等が参加して推進する生態系保全活動に加えて、より大規模な保全活動を支援する取り組みの一つとして、マッチングギフトという仕組みを活用した自然保護団体への寄付制度「テイ・エス テック基金」を運営しています。実際の活動への参加や基金による支援等を通じて、社員と会社が一体となり、サステナビリティ意識のさらなる醸成につなげています。 p.14

企業基盤領域では、多様な人材の確保や育成はもちろん、社員のエンゲージメント向上に向けた取り組みを強化しています。毎年実施しているエンゲージメント調査を活用し、各機能本部の責任者が認識する課題や解決に向けた施策を経営陣と共有することで、現場任せで終わらせることなく、効果的な施策につなげています。 p.14

引き続き、持続可能な社会の実現に向けて、第16次中期はマテリアリティへの取り組みをさらに加速していきます。特定したマテリアリティ及びKPIについては、「第2 事業の状況 2サステナビリティに関する考え方及び取組(2)戦略並びに指標及び目標」に記載のとおりです。 p.14

第一部 第2 事業の状況 1EDINETで原文を開く → p.10–14

事業等のリスク

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりです。 p.23

なお、文中の将来に関する事項は、別途記載がない限り、当連結会計年度末現在において、当グループが判断したものです。 p.23

(1) 製品製造・販売に関するリスク p.23

① 本田技研工業株式会社及びそのグループ会社に対する販売依存度について当グループの連結売上収益に占める本田技研工業株式会社及び同社関係会社(以下、同社グループ)に対する比率は86.4%(同社グループの取引先への売上収益を含めた最終販売先が同社グループとなる売上収益の比率は89.0%)に達しています。従って、同社グループの事業戦略や購買方針の変更、同社グループにおける生産調整、特定車種の生産拠点移管、生産拠点再編成、当グループの製品を採用した車種の販売開始時期の変更や販売動向、同社グループ及び同社グループ取引先におけるリコールやその他重大な問題による販売動向への影響等は、当グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 p.23

当グループは、魅力商品創出による顧客満足度の向上や、開発初期段階からの同社グループとの商品共創を通じ、同社グループ向けビジネスの維持・拡大を図るとともに、当該リスクの低減とさらなる事業成長に向け、同社グループ以外の顧客獲得に向けて設立された事業開発本部の指揮の下、全世界のお客さまをターゲットとした戦略的な営業活動を展開し、新規顧客の獲得及び新規商権拡大に努めています。 p.23

② 競合の状況について p.23

新たな競合先の台頭や既存競合先の競争力向上により、市場におけるシェアが低下する可能性があります。 p.23

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当グループは、あらゆる面での競争力向上施策に加え、キャビン全体をコーディネートし、顧客に新たな価値を提案できる企業を目指し、次世代技術開発をはじめ、独自技術のさらなる進化とともに、異業種とのコラボレーションやスタートアップ企業との連携によって、顧客の潜在ニーズを引き出す魅力ある商品の開発・新規顧客の獲得に取り組んでいます。 p.23

③ 購買取引先の信用リスクについて p.23

当グループは、主力製品の構造上、数多くの取引先から原材料・部品を調達しており、取引先における財務状況の悪化や経営破綻等が発生した場合には、サプライチェーンが寸断され、製品製造に遅れや停止が生じる可能性があります。 p.23

当該リスクに対しては、取引先の経営状態について定期的に確認を行い、取引先とともに財務体質の強化に取り組むほか、特定の取引先への依存度が高い部品を把握し、有事の代替策をあらかじめ策定しておく等、リスクの最小化に努めています。 p.23

④ 製品の欠陥への対応について p.24

当グループは、自動車部品の中でも乗員の身体に直接触れ、かつ保護する役割を持つ安全上重要な部品を製造しており、リコール等が発生した場合には、多額の賠償費用、製品保証引当金の計上や信用の低下等が発生する可能性があります。 p.24

当グループは、開発段階からの仕様品質の熟成や製造工程内品質保証体制の構築に努めるとともに、ISO9001/IATF16949等の国際標準規格に基づく品質マネジメントシステムを運用する等、製品欠陥の発生予防に努めています。また、製造物責任賠償に繋がるような製品欠陥の発生に備え、影響範囲を速やかに把握するトレーサビリティ(製造履歴の追跡)システムを導入する等、迅速な対応を可能とする品質管理体制の強化に努めています。 p.24

⑤ 災害・事故・感染症・戦争・ストライキ等による事業活動への影響について当グループの所在地において、大規模な地震等の自然災害及び感染症、戦争、テロ、ストライキ等により、物的、人的被害及びインフラの遮断等、操業を中断する事象が発生した場合、当グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 p.24

なお、中東やロシア・ウクライナをめぐる情勢悪化による影響範囲が拡大した場合等には円滑な事業運営が困難になることも予想され、当グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 p.24

当グループは、リスク抽出・検証、リスクへの対策内容の進捗確認と是正措置及び改善に取り組んでおります。重大な影響を与える事象が発生した場合、リスクマネジメントオフィサー指揮の下、当該リスクへの対策内容・対応検討指示を行います。 p.24

また、当該リスクが顕在化した場合に備え、継続的な事業を行うために留保すべき運転資金が定められた「安全資金ガイドライン」をグループ全体に適用する等、有事でも円滑な事業運営と雇用維持を可能とする資金管理体制の構築に努めています。 p.24

(2)国際情勢や経済動向等の外部経営環境に関するリスク p.24

① 市場環境の変化について p.24

当グループは、日本、北米、南米、中国、その他のアジア地域、欧州において事業を展開しています。これらの国々における経済の低迷や、自動車市場構造の変化、物価等の動向による消費者の購買意欲の低下は、二輪車及び四輪車等の販売減少につながり、当グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 p.24

当グループでは、顧客の多様化を図るとともに、開発効率の向上、生産の自動化、サプライチェーンの再構築、管理体制の強化等、あらゆる角度から効率性の向上、原価低減に努めることで高収益体質づくりに取り組んでいます。 p.24

② 原材料や調達部品の市況変動等の影響について p.24

当グループの主要製品である四輪車用シートは、鋼材、樹脂材、ウレタン、表皮材等の原材料及び、機構部品等の調達部品で構成されており、これらを取り巻く規制の変化、調達先の減産、価格の市況変動等に起因して、当社が対応または吸収できない原材料や半導体等の調達部品の供給不足によるサプライチェーンの混乱、急激な価格上昇等が発生した場合には、当グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 p.24

当グループは、原材料や部品の調達において、供給元との基本取引契約をベースに安定的な調達に努めるとともに、市況変動影響を取引価格へ機動的に反映できる取引形態を採用しています。 p.24

③ 為替変動の影響について p.25

当グループはグローバルに事業活動を展開しており、各国間で部品相互補完等のために行う外貨建取引において、為替変動の影響を受けます。 p.25

当グループは、主要通貨間における為替予約等の為替ヘッジ取引を行い、外貨建取引における為替相場の変動リスクを最小化しています。なお、当グループにとっての主要通貨はUSドル及び中国元であり、それらの平均為替レートは「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績」に記載しています。 p.25

(3)法的規制・訴訟に関するリスク p.25

① 知的財産権保護について p.25

当グループは、自社が製造する製品に関連した技術とノウハウを蓄積してきましたが、将来にわたって知的財産権が有効に活用できない可能性があります。さらに、知的財産権が違法に侵害される、または当グループの開発した製品・技術が第三者の知的財産権を侵害していると判断された場合、当グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 p.25

当グループは、中長期的視点の知的財産戦略に基づき、知的財産ごとに独占化やライセンス化等の判断を行い、ノウハウの流出防止や、事業及び収益の拡大に努めています。また、知的財産部門が他社製品の構造を解析し、当社の知的財産権侵害がないかを随時確認するとともに、当社が他社の知的財産権を侵害しないよう、製品・技術開発に際しては先行調査を実施する等、十分な注意を払っています。 p.25

② 訴訟等への対応について p.25

当グループは、原材料・部品の調達や顧客への製品販売をはじめ、事業運営に必要な各種取引を行っていますが、取引条件の疑義から発生する訴訟等の法的手続きにおいて、当グループの主張が認められなかった場合には、当グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 p.25

当該リスクに対しては、事業に関連する法規の制定・改正情報のタイムリーな把握や対応に努めるとともに、契約締結時の審査体制の整備や、弁護士等の専門家との連携を通じ、問題の未然防止に努めています。 p.25

③ 国際的活動に潜在するリスクについて p.25

当グループは、北米、南米、中国、その他のアジア地域、欧州に生産子会社を設立し、海外での事業展開に積極的に取り組んでおり、それらの拠点間における国際間取引は年々、複雑・多様化しています。予期しない法律・規制の制定及び変更等は、当グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、米国をはじめとする追加関税や輸出入規制の強化のほか、米中関係や中東をめぐる情勢変動による影響範囲が拡大した場合等には、広範なサプライチェーンへの影響が予測されます。 p.25

当該リスクに対しては、当社からグループ各社に重要な法規の制定・改正情報の配信を行うとともに、グループ各社で現地関係機関からの積極的な情報収集に努め、変化への円滑な対応を図っています。また、移転価格税制においては、取引規模の大きい日米間のグループ内取引について、両国税務当局間であらかじめ当グループ内における取引価格の設定等を事前承認するAPA(事前確認制度)を活用しています。さらに、当グループは各地域ごとのサプライチェーン体制を構築しており、業績への影響を最小化すべく取り組んでおりますが、今後大きな影響がある場合にはお客さまと緊密に連携していきます。 p.25

④ 製品への法規制について p.26

当グループは、事業を展開する各国において、自動車等に関する安全、環境等のさまざまな法的規制の適用を受けています。さらなる法的規制の強化または新たな規制の制定に際し、それらを遵守できなかった場合、当グループの事業活動を制限される可能性があります。また、これらの法的規制の強化または新たな規制の制定は、コスト増につながる可能性があります。 p.26

当グループは、常に自動車等に関連する最新の法規を把握し、これを遵守した事業活動を行っています。また、欧米を中心とする自動車の最新の法規動向を注視し、今後の法的規制にも対応が可能な開発体制を整えています。 p.26

(4)その他のリスク p.26

① サステナビリティへの取り組みについて p.26

当グループが持続的な成長を遂げるためには、企業としての社会的責任を積極的に果たし、事業活動を通じて社会課題に取り組んでいくことが不可欠です。また、サステナビリティへの取り組みの遅れや誤った対応が発生した場合、地域社会との関係性悪化や投資家や市場からの信頼を損ない、当グループのレピュテーションが低下することにより、株価の下落やビジネスチャンスを逃す可能性があります。 p.26

当グループは、刻々と変化する社会の期待に応えながら企業価値の最大化を図っていくために、社会・環境・企業基盤の各領域で優先的に取り組んでいくべき重要課題(マテリアリティ)を特定し、中長期的な視点での目標実現に向けた諸施策への取り組みを加速させていきます。 p.26

② 情報漏洩リスクについて p.26

当グループは技術情報や従業員の個人情報、顧客から受け取ったさまざまな重要情報を保有しています。予期せぬ事態により機密情報の滅失、改ざんもしくは社外への漏洩が発生した場合には、企業価値の毀損、社会的信用の失墜、損害賠償責任等が発生する可能性があります。 p.26

当グループは、これらの情報が外部へ流出することを防止するため、社内規程の整備や社員教育の徹底、セキュリティシステムやネットワーク監視体制の強化に取り組んでいます。また、各顧客からのセキュリティ要件を踏まえた環境整備や、対象拠点においてはTISAX(Trusted Information Security Assessment Exchange)※の認証を取得する等、情報管理の徹底に努めています。 p.26

※自動車業界向けの情報セキュリティ基準であり、VDA(ドイツ自動車工業会:Verband der Automobilindustrie)が策定した、VDA情報セキュリティ評価基準(VDA ISA)に基づき、認証機関の審査を受ける制度。 p.26

③ 退職給付債務について p.26

当グループの従業員退職給付費用及び債務は、割引率等の前提条件に基づいて算出しています。従って、実際の結果が前提条件と異なった場合、または前提条件が変更となった場合は、当グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 p.26

当グループは、従業員の年金資産運用に際しては、適宜外部専門家の意見を得るほか、審議会等の機関を設置する等、各社で適切かつ慎重な審議を経て行っています。 p.26

第一部 第2 事業の状況 3EDINETで原文を開く → p.23–26

研究開発活動

当グループは、二輪車用及び四輪車用のシート・内装部品を通じて、お客さまに「喜び」を提供するために、「安全技術」「魅力・快適技術」「環境対応技術」の3つの要素を基軸とした先進技術の研究開発を、常にチャレンジングな姿勢で行っています。 p.32

日本、米州、中国、アジア、欧州に開発拠点を構え、各国・各地域に適した商品を効率よく開発することで、世界のお客さまの多様化するニーズに応えています。なお、当連結会計年度における研究開発費の総額は141億円です。当グループの研究開発活動は、各地域における研究開発内容を応用する場合があり、その成果はセグメント横断的に効果があるため、セグメント別の金額は記載を省略しています。 p.32

事業ごとの研究開発活動の状況は以下の通りです。 p.32

(二輪事業) p.32

① 魅力・快適技術 p.32

二輪車用シートにおける多彩なデザインを演出する加飾技術のさらなる進化や、四輪車用シート技術を応用し、快適な乗車姿勢や停車時の足つきをサポートする機構を備えたシートなど、魅力ある商品の開発を進めています。 p.32

② 環境対応技術 p.32

シートを構成する材料の研究により、生産時のCO2排出量削減や製品の軽量化などに取り組んでいます。また、リサイクル率向上に向け、分解しやすい組立構造や、サステナブルマテリアル※を活用した商品の研究開発にも注力しています。近年では、当社が原材料から自社開発したサステナブルマテリアルを座面の土台となる樹脂部品(ボトム)に使用したシートが、お客さまに採用され、量産化に至っています。 p.32

※継続的に利用可能な資源から得られ、ライフサイクル全体で環境への影響が小さい原材料(四輪事業) p.32

① 安全技術 p.32

世界各国の自動車の安全に関する法規対応だけでなく、アセスメントなどの先行情報から、より高い安全性能を備えた製品を研究開発しています。全方向からの衝突に対する、乗員への衝撃軽減機能や乗員の状態を検知することによる事故防止などの研究を行い、商品開発へ展開しています。前席だけではなく、後席にも乗員検知システムやサイドエアバッグを内蔵し、安全性をより高めたシートを順次量産化しています。 p.32

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② 魅力・快適技術 p.32

次世代自動車を見据え、キャビン全体をコーディネートし、お客さまやユーザーに対し、新たな価値を提案できる企業への変革に向けた取り組みを加速させています。独自技術の進化に加え、異業種とのコラボレーションやスタートアップ企業との共同開発を進めています。 p.32

より魅力ある商品を目指し、各国・各地域でのユーザー目線に立った使い勝手の良い車室内空間を実現するべく、多彩なシートアレンジを可能とする回転デバイスや縦横スライド機構、リラックス姿勢とドライビング姿勢を両立させる姿勢支持可変デバイスの開発、安全・快適をサポートする各種電子制御デバイス部品の開発に加え、これらを制御するためのシステム・ソフトウェアの開発力強化に取り組んでいます。 p.32

さらに、上質感を与える加工技術、加飾技術の開発や、快適性のさらなる追求の一環として、産学共同で生理学の基礎研究や将来の車室内を想定した過ごし方の研究などに取り組んでいます。 p.32

③ 環境対応技術 p.32

シートフレーム構造の徹底的な見直しによる設計の最適化と部品点数の削減により、軽量化を図り、自動車の燃費向上を通じたCO2排出量削減に貢献しています。また、材料のサステナブルマテリアルへの置き換えを目指し、リサイクル材料やバイオマス材料、環境対応鋼材、モノマテリアル※などの加工技術確立や、リサイクル性を向上させる分別解体が容易な製品構造の開発など、環境にやさしい製品をいち早く世に送り出すための研究開発に取り組んでいます。さらに、電気自動車の普及を見据え、自動車の電費向上に貢献する低電力で効率的に人や空間を温める空調・ヒーターシステムの開発に取り組むなど、さまざまな観点からカーボンニュートラルに寄与する商品開発を行っています。 p.32

※「単一素材」の意味。製品や部品が単一の素材でできていることでリサイクル性が向上する。 p.32

(その他事業) p.32

二輪事業及び四輪事業の各研究開発による成果をベースに、その他レジャービークル用シートなど、事業分野の特性に合わせた技術開発を行い、デザインを含めた高品質・高機能な製品を製造・販売しています。 p.32

これら研究開発活動をさらに進化させ、世界のお客さまに満足していただける魅力ある商品を創出していきます。 p.32

第一部 第2 事業の状況 6EDINETで原文を開く → p.32

設備投資等の概要

当連結会計年度において実施した設備投資の総額は、21,228百万円となりました。 p.33

各セグメントにおける主な設備投資の内容は、次のとおりです。 p.33

なお、設備投資額には有形固定資産の他、ソフトウエア等の無形資産を含んでいます。 p.33

また、生産能力に重要な影響を及ぼす固定資産の除却、売却はありません。 p.33

(単位:百万円) p.33

セグメントの名称 設備投資額 主な投資内容 p.33

日本 6,971 新機種設備・建屋 等 p.33

米州 11,533 新機種設備・金型投資 等 p.33

中国 469 新機種設備・金型投資 等 p.33

アジア・欧州 2,254 新機種設備・金型投資 等 p.33

合計 21,228 ― p.33

第一部 第3 設備の状況 1EDINETで原文を開く → p.33

企業データ

このページに載っている件数

業績指標34指標 × 5期
沿革40件
大株主10名
役員11名
開示の記述5章、約12,793字
関係会社0社
適時開示未取得(TDnet)
知的財産未取得(特許庁)
公共調達未取得(調達ポータル)
このデータをAIで使うMCP対応クライアント(Claude、Cursor など)から、この会社の業績指標・沿革・役員・開示の記述を構造化データで取得できるようにする予定です。
接続方法(準備中)

同業

輸送用機器東証33業種

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